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庄内川6月の釣り完全ガイド!初心者必見の魚種別攻略法とおすすめポイント

風が暖かさを増し、川岸の緑が目にまぶしい6月。名古屋市を流れる庄内川は、絶好の釣りシーズンを迎えます。釣りを始めてみたいけれど、何から手をつければ良いかわからない、という初心者の方も多いかもしれません。このガイドは、そんな方々のために作られました。必要な道具の準備から、具体的な釣り場の選定、そして魚種ごとの詳細な攻略法まで、初めての庄内川釣行が素晴らしい体験となるよう、あらゆる情報を網羅しています。6月の庄内川では、スリリングなファイトが魅力のシーバス、家族で手軽に楽しめるハゼ、水面を割る豪快な一撃がたまらないナマズ、そして知的な駆け引きが面白いクロダイといった、多種多様な魚たちが釣り人を待っています。この記事を読めば、自信を持って最初の一歩を踏み出せるはずです。

庄内川 6月の釣り 早わかり表

まずは、6月の庄内川で狙える主なターゲットを一覧で確認しましょう。この表を見れば、どの魚が自分のスタイルに合っているか、一目でわかります。

魚種おすすめ時期初心者難易度主な釣り場主な釣り方
シーバス6月~11月★★★☆☆河口部、橋の明暗ルアー釣り
ハゼ6月~10月★☆☆☆☆稲永公園、河口干潟ちょい投げ
ナマズ5月~9月★★☆☆☆中流域、堰、合流部トップウォータールアー
クロダイ6月~9月★★★☆☆河口部、堤防ぶっこみ釣り

まずは基本から!庄内川で安全に釣りを楽しむための準備とルール

これだけは持って行こう!必須の持ち物リスト

釣りを始めるにあたり、まずは基本装備を揃えることが大切です。

  • 基本の釣り道具: 竿、リール、釣り糸(ライン)、そして針やオモリ、ルアーなどを収納するタックルボックスが基本となります。初心者向けには、釣具店で販売されている「黒鯛・スズキ ぶっこみ釣りセット」のような、必要なものが一式揃ったオールインワン製品も便利です。
  • 安全装備: 安全は最優先事項です。特に、ライフジャケットの着用は必須と考えましょう。夜釣りではヘッドライトとその予備電池も欠かせません。
  • 快適装備: 長時間釣りを楽しむために、小さな椅子、飲み物、日焼け止め、虫除けスプレー、そして釣った魚を新鮮なまま持ち帰るためのクーラーボックスがあると非常に快適です。
  • 最も重要なアイテム – ゴミ袋: これは単なる備品ではなく、釣り道具の核心部分と考えるべきです。責任ある釣り人は、自分が訪れた場所を、来た時よりもきれいにして帰ることを心がけます。

庄内川のルールとマナーを守ろう

庄内川、特に河口部の稲永公園周辺は、国際的に重要な湿地を保護するラムサール条約に登録された「藤前干潟」に隣接しています。ここは単なる川ではなく、非常にデリケートで貴重な生態系を持つ特別な場所です。この素晴らしい環境で釣りを続けるためには、すべての釣り人がルールとマナーを深く理解し、遵守することが不可欠です。

  • 公式なルール: 愛知県の条例などにより、いくつかの法的な規制が存在します。例えば、体長20cm以下のウナギの採捕は禁止されています。また、漁業者以外は投網など一部の漁法が禁止されています。ブラックバスのような漁業権魚種以外の魚を狙っている場合でも、漁業権魚種が釣れる可能性のある釣り方をする場合は、遊漁券が必要になることがあります。
  • 釣り人としてのマナー:
    • ゴミの管理: 壊れた道具、エサの袋、そして特に絡まった釣り糸など、すべてのゴミは必ず持ち帰りましょう。捨てられた釣り糸は、この保護区に生息する野鳥などの野生生物に絡まり、命を奪う原因となり得ます。
    • 他者への配慮: 良いポイントを独占せず、他の釣り人との間隔を十分に保ちましょう。また、散歩する人や子供たちが近くにいる場合は、竿を振る(キャストする)際に周囲の安全を十分に確認することが絶対条件です。
  • 自然保護への意識: ここでのルールやマナーは、単に罰則を避けるためだけのものではありません。それは「貴重な自然環境にお邪魔させてもらっている」という意識の表れです。釣り人一人ひとりの責任ある行動が、この場所で未来の世代も釣りを楽しめるかどうかを決めます。釣り場を守るという当事者意識を持つことが、真の釣り人と言えるでしょう。

安全第一!天候の急変と水位上昇に注意

庄内川では、上流での雷雨などにより、釣り場では雨が降っていなくても急激に水位が上昇することがあります。少しの水位上昇でも川原は浸水する危険があるため、天候の変化には常に注意を払い、早めの避難を心がけましょう。

また、河口から枇杷島橋付近までは潮の干満の影響を受け、その差は最大で2.5mにも達します。これは、さっきまで陸地だった場所が、数時間後には水中に沈む可能性があることを意味します。釣行前には必ずタイドグラフ(潮汐表)を確認する習慣をつけましょう。

6月の主役!庄内川のシーバスをルアーで狙う

鉄板ポイントはここ!橋の「明暗」と河口域を攻める

庄内川でシーバスを狙う上で、最も重要かつ効果的な戦略が「明暗(めいあん)」の攻略です。

  • 「明暗」戦略: 橋に設置された常夜灯が水面を照らすことで生まれる光と影の境界線は、シーバスにとって「教科書通り」の一級ポイントとなります。その理由は、光に集まる小魚(ベイトフィッシュ)を、シーバスが隣接する暗闇に潜んで待ち伏せ、捕食するためです。庄内川に架かる明かりのある橋は、すべてが有望なポイントになり得ます。
  • 河口域: 稲永公園を含む広大な河口域も、シーバスが集まるプライムエリアです。特に潮が動いている時間帯は、伊勢湾から魚が出入りする通り道となり、活性の高いシーバスとの遭遇率が高まります。

初心者のためのシーバスタックル入門

シーバスフィッシングは専門的に見えますが、基本を押さえれば初心者でも十分に楽しめます。

  • ロッド(竿): 長さ9フィート(約2.7m)前後、硬さがML(ミディアムライト)のシーバス専用ロッドが最も汎用性が高くおすすめです。シマノの「ディアルーナS90ML」などがその代表例です。
  • リール: 3000番クラスのスピニングリールが、糸のキャパシティと重量のバランスに優れています。ダイワの「カルディアLT3000-XH」やシマノの「ヴァンフォードC3000HG」などが良い選択肢です。
  • ライン(釣り糸): 感度と飛距離に優れたPEラインの1.0号から1.2号をメインラインとし、その先に「ショックリーダー」と呼ばれるフロロカーボンまたはナイロン製の糸(16~20ポンド)を結束します。リーダーは、根ズレ(障害物との摩擦)からメインラインを守り、魚の急な引きの衝撃を和らげる重要な役割を果たします。
  • 必須ルアー3選:
    1. フローティングミノー(12~14cm): シマノの「サイレントアサシン140F」など。表層を広範囲に探るための万能選手です。
    2. シンキングペンシル(6~9cm): エバーグリーンの「コルセア65」など。シーバスが小さなベイトを捕食している時や、少し深いレンジを探る時に有効です。
    3. バイブレーションまたはローリングベイト: タックルハウスの「ローリングベイト77」など。より深い層を探ったり、流れが速い状況でアピールするのに役立ちます。

基本的な釣り方:デイゲームとナイトゲームのコツ

シーバス釣りは、時間帯によって攻め方が異なります。

  • ドリフト釣法(ナイトゲーム): 夜の明暗部で最も効果的なテクニックです。
    1. 明暗の境界線より少し上流側に立ちます。
    2. ルアーを明暗の境界線を少し越えた、明るい側へキャストします。
    3. リールは糸フケを取る程度にゆっくりと巻き、川の流れの力を使ってルアーを暗闇へと自然に送り込みます(ドリフトさせます)。
    4. シーバスのバイト(アタリ)は、ルアーが暗闇に入った瞬間に集中します。
  • デイゲーム戦略: 6月は梅雨の時期にあたり、実は日中のシーバスフィッシングに最適な季節の一つです。雨による濁りと増水は、シーバスの警戒心を解き、日中でも活発にエサを探させる効果があります。日中は、堰や橋脚など、流れに変化がある場所を重点的に狙うのがセオリーです。
  • 観察力を磨く: 釣果を上げるためには、ただルアーを投げるだけでなく、状況を読み解く力が必要です。釣りを始める前に5分間、水面を観察してみましょう。小魚が跳ねているか、流れは速いか、鳥はどこでエサを探しているか。これらは全て川が与えてくれるヒントです。例えば、小さなベイトフィッシュしか見えなければ、小さなルアーを選択する。逆に何も反応がなければ、アピールの強いバイブレーションで遠くの魚に気づかせる。このように状況に合わせて戦略を立てることが、上達への近道です。

シーバスフィッシングについてより詳しく知りたい方は以下ブログも参考にしてみてください。

【2025年版】シーバス釣りの完全ガイド!初心者向け釣り方(ルアー・餌)の種類とコツを徹底解説

家族で楽しめる!庄内川のハゼを「ちょい投げ」で釣ろう

おすすめポイント:足場が良くて安心の「稲永公園」

初心者や家族連れに最もおすすめなのが、河口にある「稲永公園」です。無料駐車場、トイレが完備され、足場も平坦で安全なため、小さなお子様と一緒でも安心して釣りを楽しめます。「大爆釣中」との報告もあるほど魚影が濃い場所です。

シンプルが一番!ハゼ釣りの道具と仕掛け

ハゼ釣りは、高価な道具を必要としない手軽さが魅力です。

  • 「ちょい投げ」の道具:
    • 竿とリール: 長さ2m前後の安価な万能竿と、2000番程度の小型スピニングリールのセットで十分です。
    • 仕掛け: 釣具店で市販されている「ちょい投げ仕掛け」が最も簡単です。自作する場合は、天秤(てんびん)と呼ばれるL字型の金具にオモリ(5~10号)を付け、その先に2本針のハリスを結びます。潮の流れが速い時のために、少し重めのオモリ(8~10号)も用意しておくと万全です。
    • : 6月のハゼはまだ小さいこともあるため、4号から6号の小さな針がおすすめです。
    • エサ: 「石ゴカイ」が最高の特効エサです。これを1cmほどの長さに切って使います。生き餌に抵抗がある場合は、人工エサ(バークレイのガルプ!など)も有効ですが、食いの良さでは生き餌に軍配が上がります。

釣り方かんたん3ステップ!エサの付け方からアタリの取り方まで

  1. エサを付けて投げる: 切った石ゴカイを、針の先端が少し出るようにチョンと掛けます。力いっぱい投げる必要はなく、10~20mほど軽くキャストします。
  2. ゆっくりとズル引き: オモリが底に着いたら、底をズルズルと引きずるように、非常にゆっくりとリールを巻きます。この「ズル引き」が砂を巻き上げ、ハゼの好奇心を刺激します。
  3. アタリと合わせ: 竿先に「ブルブルッ」または「コツコツ」という明確なアタリが伝わってきます。ここで重要なのは、すぐに竿を立てないこと。一瞬巻くのを止め、ハゼにしっかりとエサを食わせる間を与えてから、竿先をすっと持ち上げるようにして合わせます。
  • プロのヒント – 「カケアガリ」を探せ: 最も釣果が期待できるのは、「カケアガリ」と呼ばれる、岸近くの浅い岩場から沖の深い砂地へと落ち込む境目です。オモリをズル引きしていると、「ゴツゴツ」という感触から、急に「スーッ」と軽くなる場所が見つかります。その変化点こそが、ハゼたちがエサを待つ「ハゼのハイウェイ」なのです。

投げ釣りについてより詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。

ぶっこみ釣り仕掛けはキャンプに最適!餌(エサ)やおもりのおすすめもご紹介!

ドキドキの一撃!エキサイティングなナマズゲームに挑戦

ナマズはどこにいる?流れ込みと障害物周りを探せ

ナマズは、身を隠せる物陰を好む待ち伏せ型のハンターです。開けた場所よりも、障害物の周りを集中的に探すのがセオリーです。

  • 狙うべきポイント:
    • 小さな支流や排水管が本流に合流する「流れ込み」。
    • アシなどの水草が生い茂る場所(ウィードエリア)、岸から張り出したブッシュ、橋脚の周り。
    • 堰や小さなダムの下。安全な場所を歩きながら、これらの地形変化を探してみましょう。

これで釣れる!初心者向けナマズ用ルアー3選

ナマズ釣りは、ルアーの選択が釣果を大きく左右します。

  • ノイジー系トップウォータールアー: ナマズ釣りの代名詞とも言えるルアー。カップや羽根が付いており、水面を「ポコポコ」「バシャバシャ」と音を立てて泳ぐのが特徴です。この音がナマズの捕食本能や縄張り意識を強烈に刺激します。ティムコの「スイングビート55」などが実績のあるルアーです。
  • ポッパー: 水面で「ボコッ」というポップ音を立て、遠くのナマズにアピールするためのルアー。キャスト後、竿先をチョンとあおって音を出し、少し待つ、というアクションを繰り返します。
  • スピナーベイト: ナマズが水面まで出きらない時に有効な選択肢。水面直下を「ガーグリング」させながら引いてくると、ブレードの回転と光でアピールできます。

トップウォーターの基本:音と波でナマズを誘う方法

  • 釣り方: ノイジー系のルアーを狙ったポイントの少し奥へ投げ、ルアーが特徴的な音と波紋を立てる最適なスピードで、ゆっくりと一定に巻いてくるのが基本です。
  • バイトの瞬間: ナマズのバイトは、淡水釣りで最もエキサイティングな瞬間の一つです。静かな水面が、前触れなく「ボコォォッ!」という轟音とともに爆発します。
  • 初心者への最重要アドバイス – 早合わせは厳禁!: 水しぶきが見えた瞬間に、驚いて反射的に竿を立ててしまう「早合わせ」は、初心者が最も陥りやすい失敗です。これでは、ルアーがナマズの口から飛び出してしまいます。バイトがあっても慌てず、竿に魚の重みが「グッ」と乗るのを感じてから、力強く合わせましょう。
  • 上達の秘訣 – 事前調査: 本気でナマズを釣りたいなら、釣行前夜に強力な懐中電灯を持って川岸を歩き、ナマズが潜んでいそうな浅瀬や物陰を照らして探してみるという戦略があります。ナマズは同じ場所に居着く習性があるため、一度見つけた場所は翌日の絶好の狙い目になります。これは、釣りを単なる運任せから、計画的なハンティングへと変える高度なテクニックです。

鯰釣りについてより詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。

【ナマズ釣り初心者完全ガイド】始め方から釣り方のコツ、おすすめタックルまで徹底解説!

知的な駆け引きが魅力!「ぶっこみ釣り」でクロダイを狙う

クロダイが回遊してくるポイントの見つけ方

クロダイ(チヌ)釣りは、魚の通り道(回遊ルート)を予測して仕掛けを投入し、じっくりと待つスタイルが基本です。

  • ポイントの選定: 河口域や下流域が主な戦場となります。海底の地形変化が重要で、船の通り道として掘られた「ミオ筋」や、堤防の基礎石が終わる「敷石の切れ目」などが、クロダイの回遊ルートになりやすい一級ポイントです。

初めての「ぶっこみ釣り」:仕掛けとエサを徹底解説

「ぶっこみ釣り」は、仕掛けを投げて待つだけのシンプルな釣り方で、初心者でも大物を狙える非常に効果的な方法です。

  • ぶっこみ釣りの仕掛け: 非常にシンプルです。
    • 道糸: ナイロン5号程度。
    • オモリ: 流れに負けないよう、15号(約56g)前後の中通しオモリ。
    • サルカン: 道糸とハリスを繋ぐ金具。
    • ハリス: ナイロン4号程度。
    • 針: チヌ針の12号など、大きめで頑丈なもの。
  • エサ:
    • 虫エサ: アオイソメは定番で万能です。
    • 貝類: アケミ貝はクロダイの特効エサとして知られています。
    • 甲殻類: 川エビやボケ(アナジャコの一種)も非常に有効です。

じっくり待つのがコツ!アタリの見極めと合わせのタイミング

  • 準備: 竿を2~3本出し、三脚式の竿立てにセットすると効率的です。夜釣りでは、竿先に鈴や穂先ライトを付けておくと、アタリが分かりやすくなります。
  • アタリ: クロダイは警戒心が強く、最初はエサを「コツコツ」とついばむような、小さな前アタリを出します。
  • 合わせのタイミング: これが最も重要です。クロダイ釣りには「早合わせは禁物」という鉄則があります。小さな前アタリで慌ててはいけません。竿先が「ググーッ」と大きく引き込まれる、本アタリを待ちます(竿が3分の1ほどしなるのが目安)。この本アタリが来たら、竿を手に取り、大きくしっかりと合わせます。
  • 安全のために: 大物がかかると竿ごと水中に引きずり込まれることがあります。リールのドラグ(糸が出ていく強さの調整機能)を少し緩めておくか、尻手ロープで竿を固定しておくと安心です。

クロダイ釣りについてより詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。

クロダイ(チヌ)のルアー仕掛けの紹介!チニングのコツも伝授します。

庄内川での冒険を終えて

6月の庄内川は、ハイテクなルアーフィッシングから、家族でのんびり楽しむエサ釣りまで、実に多様な顔を見せてくれます。最高の釣行とは、釣れた魚の数だけでなく、自然の中で過ごし、新しいことを学び、夢中になる時間そのものです。庄内川は、いつでもあなたを待っています。

最後に、最も大切なメッセージを。この素晴らしい庄内川の恵みを享受すると同時に、未来のためにこの環境を守る一員となってください。ルールとマナーを守り、自然への敬意を忘れず、そして必ず、釣り場を来た時よりもきれいにして帰りましょう。あなたの次の釣行が、素晴らしいものになることを願っています。Tight lines!

ABOUT ME
Shin
釣歴32年のパパアングラーで子供を連れて行ける釣り場やキャンプ場を日々探して巡っています。役に立つ情報満載でブログをお届けさせていただきます(^^♪
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