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荒川中流域6月の釣り完全ガイド!初心者向け人気魚種・ポイント・釣り方をプロが徹底解説

Contents
  1. 6月の荒川中流域へようこそ!
  2. なぜ6月の荒川中流域は釣りに最適?梅雨の恵みと釣果アップの秘訣
  3. 6月の荒川中流域で狙える!人気魚種と初心者向け釣り方ガイド
  4. 初心者でも安心!荒川中流域 おすすめ釣りポイント徹底ナビ
  5. 荒川デビュー!釣り初心者のための準備万全リスト
  6. 荒川の釣りルールとマナー:遊漁券と安全対策
  7. 釣った魚はどうする?持ち帰りの注意点と美味しく食べるコツ(注意喚起を含む)
  8. まとめ:さあ、6月の荒川中流域で最高の釣り体験を!
  9. 【初心者向け】知っておくと便利!釣り用語ミニ解説

6月の荒川中流域へようこそ!

釣りの魅力と本記事でわかること。

荒川の中流域は、都心からのアクセスも良く、豊かな自然の中で多様な魚種を狙える魅力的な釣り場です。特に6月は、梅雨の恩恵もあり魚たちの活性が上がりやすく、初心者の方でも釣りの楽しさを存分に味わえる絶好のシーズンと言えるでしょう。

「荒川で釣りをしてみたいけど、何から始めればいいの?」「どんな魚が釣れるの?」「初心者でも釣れるポイントや釣り方は?」そんな疑問をお持ちのあなたのために、この記事では、6月の荒川中流域フィッシングを徹底ガイドします。

本記事を読めば、以下のことが分かります。

  • 6月の荒川中流域で狙える人気の魚種とその生態
  • 初心者でも釣果が期待できる具体的な釣りポイントとアクセス方法、周辺施設の情報
  • それぞれの魚種に合わせた、分かりやすい釣り方の種類とコツ
  • 釣りを始めるために必要な道具と、あると便利な持ち物
  • 荒川で釣りを楽しむためのルールやマナー、安全対策

この記事が、あなたの荒川での素晴らしい釣り体験の第一歩となることを願っています。さあ、一緒に荒川釣りの世界へ踏み出しましょう!

なぜ6月の荒川中流域は釣りに最適?梅雨の恵みと釣果アップの秘訣

6月の荒川中流域が釣りに適しているのには、いくつかの理由があります。特に梅雨時期特有の気象条件は、魚たちの活性に大きな影響を与え、私たち釣り人にとってはチャンスとなることが多いのです。

梅雨がもたらす釣りのチャンス

6月は梅雨のシーズン。雨は魚にとって恵みの雨となることが多く、活性を高める要因となります。雨によって川に酸素が供給されたり、陸上から栄養分が流れ込んだりすることで、魚たちがエサを求めて活発に動き出すのです。また、雨音や濁りは魚の警戒心を和らげる効果も期待できます。

水温の変化も魚の動きに大きく関わっています。春から初夏にかけて水温が上昇すると、魚の代謝が活発になります 。梅雨寒と呼ばれる一時的な気温の低下が魚の食い気を刺激することもあれば、梅雨の晴れ間の急な暑さで魚が涼しい深場へ移動することもあります 。このような変化を読むことも釣りの面白さの一つです。

さらに、雨による川の濁りは、特にシーバスのようなフィッシュイーターにとっては、ベイトフィッシュ(小魚)を追い込みやすく、ルアーへの反応が良くなることがあります 。ただし、あまりに濁りが強すぎると、魚がルアーやエサを見つけにくくなるため、適度な濁りが理想的です。このように、一見釣りにくそうに思える梅雨の気まぐれな天候ですが、魚の活性が全体的に上がることで、初心者の方にとってはかえって魚との遭遇率が高まるチャンスとも言えるのです。状況が刻々と変わるため、一つの場所や時間帯で釣れなくても、別のタイミングで突然釣れ出すこともあり、それがまた釣りの探求心をくすぐります。

荒川中流域の潮の影響

荒川の中流域、特に秋ヶ瀬取水堰よりも下流のエリアは、東京湾からの潮の満ち引きの影響を受けます 。これは、一日のうちで水位や流れの向き、速さが変化することを意味し、この潮の動きを理解することが釣果を大きく左右します。

上げ潮(満ち潮)や下げ潮(引き潮)といった潮の動きは、魚の活性や釣れるポイントに密接に関係しています 。潮が動いているときは、ベイトフィッシュが特定の場所に集まりやすく、それを追って大型の魚も活発に捕食行動をとることが多いです。一方で、潮止まり(潮の動きが一時的に止まる時間帯)は、魚種によっては食いが渋くなることもあります。シーバスなどは潮に乗って移動したり、潮が効いている場所でエサを待ったりするため、潮汐のチェックは欠かせません。

荒川中流域は、このように潮の影響を受ける汽水域(淡水と海水が混じり合う水域)が広がっているため、淡水魚だけでなく、海水魚に近い性質を持つ魚も生息しています。この多様性が、6月の荒川釣りを一層面白いものにしています。シーバスやクロダイ・キビレ、テナガエビといった汽水域を好むターゲットに加え、コイやナマズ、ウグイなどの淡水魚も同じエリアで狙える可能性があるのです。初心者の方にとっては、特定の魚種に絞らずとも、何かしらの魚との出会いが期待できる、魅力的な環境と言えるでしょう。

6月の荒川中流域で狙える!人気魚種と初心者向け釣り方ガイド

魚種紹介の前に:荒川中流域の魚たち

荒川の中流域は、上流からの淡水と東京湾からの海水が混じり合う汽水域を形成しており、非常に多様な魚種が生息しています 。6月は水温も上昇し、多くの魚が活発にエサを追い求めるため、初心者の方でも比較的釣りやすいターゲットが豊富です。ブラックバスの釣果報告もありますが 、今回はより手軽に楽しめる川釣りの人気ターゲットを中心にご紹介します。

H3: シーバス(スズキ):荒川の王道ターゲット!豪快な引きを楽しもう

生態と6月の狙い目

シーバスは、成長とともに呼び名が変わる出世魚で、小さい方からセイゴ、フッコ、そしてスズキと呼ばれます。6月の梅雨時期は、雨による濁りやベイトフィッシュ(イナッコやコノシロなど)の接岸により、荒川の中流域でもシーバスが活発に捕食活動を行います 。特に雨後や、潮が動いて水に変化があるタイミングは大きなチャンスです。彼らはイナッコ(ボラの稚魚)やコノシロといった小魚を追い求めて回遊しており 、橋脚周りや流れの変化点、明暗部などが絶好の待ち伏せポイントとなります。シーバスを狙う上で、これらの「流れの変化」と「ベイトの存在」は最も重要な手がかりです。橋や堰、水門といった構造物は水流に変化を生じさせ、そこに小魚が集まりやすいため、シーバスも自然と寄ってくるのです。

初心者向け!シーバスの釣り方とコツ(ルアー釣り)

  • タックル(道具):
    • 竿:シーバスロッドと呼ばれる専用の竿が理想的です。長さは8~9フィート(約2.4m~2.7m)で、硬さはML(ミディアムライト)からM(ミディアム)クラスが扱いやすいでしょう。
    • リール:スピニングリールの2500番~4000番が一般的です 。
    • ライン(釣り糸):PEラインの0.8号~1.5号が主流です。このPEラインの先には、根ズレ(障害物でラインが擦れること)対策と衝撃吸収のために、リーダーと呼ばれるナイロンラインやフロロカーボンライン(16~25ポンド)を30cm~1mほど結束します 5
  • ルアー(疑似餌):
    • ミノー(7cm~12cm):小魚に似せた形状で、水面直下から中層を泳がせます。ただ巻くだけでなく、時折竿先を小さく動かすトゥイッチというアクションも効果的です。
    • バイブレーション:広範囲を素早く探るのに適しています。ブルブルと振動しながら泳ぎ、魚にアピールします。着水後、一度底まで沈めてから巻き上げたり、竿をしゃくり上げて落とすリフト&フォールも有効です 。
    • ジグヘッド+ワーム:梅雨時期には特に安定した釣果が期待できる組み合わせです。ジグヘッドというオモリ付きの針に、シャッドテール(魚の尾びれ型)やクロー系(ザリガニ型)などのソフトルアー(ワーム)を装着します。警戒心の高いシーバスにも有効です。
    • トップウォータープラグ:朝マズメ(日の出前後)や、ベイトフィッシュが水面で騒いでいる時に効果的です。水面を引いてくるため、シーバスが水面を割ってルアーに襲いかかるエキサイティングなバイトシーンが見られます。
  • 釣り方:
    • ポイントにルアーをキャスト(投げる)し、リールを巻いて(リトリーブ)ルアーを泳がせ、シーバスを誘います。
    • 流れの変化がある場所や、橋脚などの障害物の際を丁寧に探ることが釣果への近道です 。街灯などの明かりが作る明暗部では、暗い側にシーバスが潜んでいることが多いので、そこを狙ってみましょう 。
    • アタリ(魚がルアーに食いつく反応)は「ゴンッ!」と明確に出ることが多いですが、時には「コツッ」と小さなアタリもあるので、集中力を保ちましょう。
    • ヒット(魚が針に掛かること)したら、シーバスはエラ洗いと呼ばれる、水面でジャンプして頭を振り、針を外そうとする行動をとります。これに対応するため、竿を水面に向けて寝かせ気味にファイトするとバレ(針が外れること)にくいです 。
  • 6月の荒川中流域シーバスのサイズ: 一般的にはフッコと呼ばれる40cm~60cmクラスがメインとなりますが、時には70cmを超えるスズキサイズもヒットする可能性があります 。

より詳細にシーバスフィッシングについて学びたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【2025年版】シーバス釣りの完全ガイド!初心者向け釣り方(ルアー・餌)の種類とコツを徹底解説

テナガエビ:手軽で楽しい!家族連れにもおすすめのターゲット

生態と6月の狙い目

テナガエビは、その名の通り長い手が特徴的なエビで、主に川底の石やテトラポッド、護岸の割れ目などの障害物の隙間に隠れて生活しています 。6月から7月にかけては産卵期を迎え、浅瀬に集まりやすくなるため、テナガエビ釣りのベストシーズンとされています 。日中は物陰に潜んでいることが多い夜行性のエビですが、梅雨時期の曇りや小雨の日などは、日中でも比較的活発にエサを探すため、釣れるチャンスが広がります 。テナガエビ釣りは、繊細なアタリを捉え、じっくりと待ってから釣り上げる独特の趣があり、この「待ち」と「丁寧さ」が釣果を大きく左右します。テナガエビはエサを見つけると、すぐに食べるのではなく、まずハサミで掴んで安全な隠れ家まで運んでから食べ始める習性があります 。そのため、最初のアタリですぐに竿を上げてしまうと、エサだけ取られたり、エビを驚かせてしまったりします。じっくりと待つ忍耐と、エビに違和感を与えないソフトな竿さばきが、釣果を伸ばすための重要なポイントとなります。

初心者向け!テナガエビの釣り方とコツ(ウキ釣り・ミャク釣り)

  • タックル(道具):
    • 竿:1m~2m程度の短いノベ竿(リールを使わない竿)が扱いやすくおすすめです 。釣具店で「テナガエビ釣りセット」として販売されているものも手軽で良いでしょう 。
    • 道糸:0.8号~1.2号程度の細めのものが適しています 。
    • ウキ:小型の玉ウキや、複数の小さなウキが連なったシモリウキを使います。ウキが水面下5cm程度にゆっくりと沈むように、ガン玉などの小さなオモリで浮力を調整するのがコツです 。これにより、テナガエビがエサを咥えた時の抵抗を減らし、自然に食わせることができます。
    • ハリ:テナガエビ専用の針(エビバリ2号など)や、タナゴ針といった小さな針を使用します 。ハリス(針を結ぶ糸)は根掛かりを防ぐためにも短めが良いでしょう 。
  • エサ:
    • 赤虫やミミズ(イトミミズやキジ)が定番ですが、サシ(蛆の幼虫)、魚の切り身(サバやサンマなど)、カニカマ、ボイルしたベビーホタテなども有効です 。エサは小さく切って、針先が少し出る程度に付けるのがポイントです 。
  • 釣り方 (ウキ釣り):
    • テナガエビが潜んでいそうな障害物の隙間や、護岸の際に仕掛けをそっと投入します 。水深1m前後の浅い場所を丁寧に探るのがコツです 。
    • アタリは、ウキがモゾモゾと小さく動いたり、横にスーッと引き込まれたりします。この時点ではまだアワセ(竿を上げて針を掛ける動作)ず、じっと我慢します 。
    • テナガエビがエサをしっかりと咥え、自分の隠れ家まで運んで落ち着くのを待ちます。ウキの動きが止まってから、心の中で10秒ほど数えるくらいの余裕を持って、ゆっくりと竿を持ち上げるようにしてアワセましょう 。
    • ミャク釣りはウキを使わず、竿先や道糸の微かな変化でアタリを取る釣り方で、よりダイレクトな感触が楽しめます。
  • ポイント:
    • テトラポッド帯、石積み護岸、岸壁の割れ目、沈んでいる石や流木周りなどが絶好のポイントです 。干潮時に川底の様子を見ておくと、満潮時のポイントを予測しやすくなります。

テナガエビの釣りについて詳細に知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください!!

【完全ガイド】テナガエビ釣りを始めよう!初心者向け仕掛け・エサ・ポイント選びのコツ

コイ(鯉):身近な大物!力強いファイトが魅力

生態と6月の狙い目

コイは日本の河川や湖沼に広く生息する大型の淡水魚で、非常に身近な釣りターゲットの一つです。雑食性で、水生昆虫や甲殻類、貝類、水草、そして釣り人が使うパンや練り餌、ミミズなど、様々なものを食べます 。流れの緩やかな場所や、障害物周り、川岸の葦際などを好み、そこに身を潜めたり、エサを探したりしています 。6月は水温も十分に上がり、コイの活動が活発になる時期です。特に産卵後の体力回復のため、盛んにエサを求めるようになります。コイ釣りで釣果を上げるには、「寄せ」が非常に重要です。特にパンは手軽で効果的な寄せエサ(撒き餌)となり、コイをポイントに集めるのに役立ちます 。パンを撒いてコイの警戒心を解き、食い気が出てきたところで食わせエサを投入するという戦略は、初心者にも分かりやすく、釣果に繋がりやすい方法です。

初心者向け!コイの釣り方とコツ(吸い込み釣り・ウキ釣り)

  • タックル(道具):
    • 吸い込み釣り:3m前後の投げ竿(10号~15号のオモリに対応できるもの)、スピニングリール(2000番以上のサイズ)、道糸はナイロンラインの5号程度、そして市販の「吸い込み仕掛け」を使用します 。この仕掛けは、複数の針が付いた先に団子状のエサを付けて使うものです。
    • ウキ釣り:3.6m~5.4m程度のノベ竿(リールなしの竿)またはリール竿、玉ウキ、適度な重さのオモリ、コイ専用の針を使います。
  • エサ:
    • 食パンは最も手軽で効果的なエサの一つです。寄せエサとして細かくちぎって撒き、食わせエサとしても使います 。
    • 練り餌もコイ釣りの定番です。市販のコイ用練り餌には、いもグルテンやサナギ粉などが配合されており、集魚効果が高いです。
    • ミミズもコイの好物です。
  • 釣り方 (吸い込み釣り):
    • 吸い込み仕掛けに、水で練ったエサをしっかりと団子状に握りつけます。
    • ポイントに仕掛けを投入し、竿立てなどに竿を置いてアタリを待ちます(置き竿)。
    • アタリは、竿先が大きく引き込まれたり、糸が勢いよく出ていったりする形で現れます。
  • 釣り方 (パンのウキ釣り):
    • まず、ポイントに食パンを小さくちぎって撒き、コイを寄せます 。コイがパンを食べ始めたらチャンスです。
    • 釣り針にパンを付け(パンの白い部分をフワッと付けるのがコツ)、ウキ下を調整して水面に浮かせるか、わずかに沈めて自然に流します 。
    • ウキが沈んだり、横に走ったりしたらアタリです。
  • ポイント:
    • 流れの緩やかなワンド(川の入り江状になった場所)、橋脚周り、テトラポッドの周辺、葦の生えている岸際などが狙い目です 。

鯉釣りについて詳細に知りたい方はこちらの記事もどうぞ!!

鯉釣りマスターガイド:季節のポイント、仕掛け、エサ完全攻略

ナマズ(鯰):夜釣りの人気者!トップウォーターゲームも面白い

生態と6月の狙い目

ナマズは、大きな口と長いヒゲが特徴的な肉食性の淡水魚です。主に夜行性で、日中は流れ込みや水門周り、橋の下、岸際の植物が覆いかぶさるようなカバー(隠れ家)などに潜んでいます 。そのため、釣りは夕マズメ(日没前後)から夜間にかけてが最も効果的です。6月はナマズの産卵後の回復期にあたり、体力をつけるために積極的にエサを追うため、比較的高活性な個体が多い時期と言えます 。小魚やカエル、エビ、ミミズなど、動くものに貪欲に襲いかかります。ナマズのトップウォーターゲーム(水面で使うルアーでの釣り)は、その捕食音と視覚的な興奮から非常に人気がありますが、成功の秘訣は「音」と「ゆっくりとした誘い」にあります。ナマズは視力があまり良くない代わりに、音や振動に敏感です。そのため、水面を騒がしく動いて音を出すルアー(ノイジープラグなど)が効果的です。そして、ナマズはエサを吸い込むように捕食するため、ルアーを速く動かしすぎたり、ラインを張りすぎたりすると、うまく吸い込めずにフッキング(針掛かり)に至らないことがあります 。ルアーが発する音でナマズに存在をアピールし、ゆっくりとした動きと適度なラインのたるみ(ラインスラック)で、ナマズがルアーを吸い込みやすい状況を作ってあげることが重要です。

初心者向け!ナマズの釣り方とコツ(ルアー釣り・ブッコミ釣り)

  • タックル(道具) (ルアー釣り):
    • 竿:バスロッドやナマズ専用ロッドが適しています。長さは6~7フィート(約1.8m~2.1m)で、硬さはM(ミディアム)からH(ヘビー)クラスが良いでしょう。
    • リール:ベイトリール(両軸リール)が好まれますが、スピニングリールでも対応可能です。
    • ライン:PEラインの3号~5号、またはナイロンラインの16ポンド~20ポンド程度の太めのものを選びます 。障害物周りを攻めることが多いため、ラインブレイク(糸切れ)を防ぐためです。
  • ルアー(疑似餌):
    • ノイジープラグ:カップが付いていて水面で音を立てるタイプ(カップ系)や、体が左右に揺れて波紋を出すタイプ(クローラーベイト)など、水面を騒がしく泳いでアピールするものがナマズ釣りでは定番です。
    • フロッグ:カエルを模したソフトルアーで、水草の上なども攻められます。
    • スピナーベイト:アピール力が高く、日中の釣りでも使われることがあります。
  • タックル(道具) (ブッコミ釣り):
    • 竿:投げ竿や万能竿。
    • リール:スピニングリール。
    • 道糸:ナイロンラインの4号~6号。
    • オモリ:5号~15号程度。
    • 針:ナマズ専用針や丸セイゴ針の大きめのもの。
  • エサ (ブッコミ釣り):
    • ドバミミズ(太いミミズ)は特効エサとして知られています。
    • 魚の切り身(アジやイワシなど)、ザリガニなども使われます。
  • 釣り方 (ルアー釣り):
    • ナマズが潜んでいそうなポイント(流れ込み、水門周り、橋の下、岸際のカバーなど)に、トップウォータールアーをキャストします。
    • 着水後、ゆっくりとただ巻き(一定のスピードでリールを巻くこと)します。ルアーが水面で音を立てたり、波紋を出したりしてナマズにアピールします。
    • 前述の通り、ナマズはエサを吸い込むように捕食するため、ラインを少し緩ませる(ラインスラックを作る)ように意識してリトリーブすると、フッキングしやすくなります 32
    • バイト(アタリ)は「バフッ!」という派手な音とともに出ることが多く、非常にエキサイティングです。
  • 釣り方 (ブッコミ釣り):
    • エサを針に付け、ポイントに投入します。
    • 竿立てなどに竿を置き、アタリを待ちます。アタリは竿先が大きく引き込まれる形で現れます。
  • ポイント:
    • 流れ込み、水門の周り、橋の下、岸際の植物が覆いかぶさっている場所(オーバーハング)、水深のあるカーブの外側やワンド(入り江状の場所)などが狙い目です 。

チヌ(クロダイ)・キビレ:奥深い駆け引きが魅力のターゲット

生態と6月の狙い目

チヌ(クロダイ)とキビレは、姿形がよく似ていますが、キビレは名前の通り尾ビレや尻ビレの先が黄色いことで見分けられます。どちらも警戒心が非常に強く、釣り上げるにはテクニックが求められるため、多くの釣り人を魅了するターゲットです。彼らは主に汽水域を好み、河川の河口部や護岸際、テトラポッドなどの障害物周りに生息しています 。6月は産卵を終えた個体が体力を回復するために活発にエサを追い始める時期で、特にキビレは水温が上がりすぎる真夏よりも、この時期の方が釣りやすいとされています 。主なエサはカニやエビ、イガイなどの貝類、ゴカイといった底生生物です 。チヌ・キビレを釣る上で最も重要なのは、彼らの強い警戒心に対応することです。「クロダイ・キビレは海中から水面をかなり警戒して見ています。気配に敏感な魚ですから自分を水面に映した状態ではほぼ釣れないと思ってください」という言葉があるように、釣り人の気配を消し、エサやルアーをいかに自然に魚の目の前に届けるかが釣果を大きく左右します。

初心者向け!チヌ・キビレの釣り方とコツ(落とし込み釣り・ブッコミ釣り・ルアーチニング)

  • タックル(道具) (落とし込み釣り・ヘチ釣り):
    • 竿:専用の落とし込み竿やヘチ竿、または短めの磯竿(2.7m~4.5m程度)を使います。
    • リール:小型の両軸リール(太鼓リール)やスピニングリール。
    • 道糸:ナイロンラインの2号~3号。
  • タックル(道具) (ルアーチニング):
    • 竿:チニング専用ロッドや、バス用・メバル用などのライトゲームロッド(7~8フィート程度)を流用できます。
    • リール:スピニングリールの2000番~2500番。
    • ライン:PEラインの0.4号~0.8号に、リーダーとしてフロロカーボンラインの6ポンド~10ポンドを結束します。
  • エサ (落とし込み釣り・ブッコミ釣り):
    • カニ(イワガニやケフサイソガニなど)、イガイ(カラス貝)、アオイソメ、エビなどが使われます 。
  • ルアー(疑似餌) (ルアーチニング):
    • クロー系ワーム(ザリガニやカニを模したもの)やシュリンプ系ワーム(エビを模したもの)を、5g~15g程度のジグヘッドリグやフリーリグで使うのが一般的です 。
    • 小型のバイブレーションや、初夏の早朝にはポッパーなどのトップウォータールアーも効果的な場合があります 。
  • 釣り方 (落とし込み釣り・ヘチ釣り):
    • エサを付けた仕掛けを、護岸の際やテトラポッドの隙間に沿ってゆっくりと落とし込んでいきます。
    • アタリは、道糸が止まったり、フケたり、引き込まれたりする形で現れます。魚の警戒心が非常に高いため、水面に自分の影を映さないようにしたり、足音を立てないように静かにアプローチすることが重要です 。
  • 釣り方 (ルアーチニング):
    • ワームリグをポイントにキャストし、底まで沈めます。
    • 底をズルズルと引いてくる(ズル引き)か、竿先で軽く跳ねさせては落とす(リフト&フォール)アクションで誘います。カニやエビが海底で動き回る様子をイメージすると良いでしょう 。
    • トップウォータールアーを使う場合は、水面が穏やかな早朝などに、ポッパーなら「ポコッ、ポコッ」と音を立てながら、ペンシルベイトなら左右に首を振るようにアクションさせます。
  • ポイント:
    • 護岸の際、テトラポッド帯、橋脚周り、カキ殻がびっしりと付いているような場所は、チヌ・キビレが好むエサ場であり隠れ家でもあるため、有望なポイントです 。

クロダイ釣りについて詳細に知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください

クロダイ(チヌ)のルアー仕掛けの紹介!チニングのコツも伝授します。

ウグイ:川釣りの定番!数釣りも楽しめる

生態と6月の狙い目

ウグイは、コイ科の魚で、日本の多くの河川の中流域から上流域にかけて生息しています。非常に雑食性で、川虫(水生昆虫の幼虫)やミミズといった動物性のエサから、釣り人が使う練りエサ、パン、ご飯粒、さらにはソーセージなど、口に入るものなら何でも食べると言われています 。流れの緩やかな場所や、堰の下などに群れでいることが多く、比較的簡単に釣ることができるため、川釣りの入門魚としても親しまれています 。6月は水温も適度にあり、ウグイも活発にエサを追う時期です。ウグイ釣りでは、エサをいかに自然に流し、魚がいるタナ(水深)に届けるかが釣果を左右します。「道糸を張りすぎずにナチュラルに流すのがコツ」であり、ウキや目印の動きを見ながら、魚がエサを食べている水深を探り当てることが重要です 。

初心者向け!ウグイの釣り方とコツ(ウキ釣り・ミャク釣り)

  • タックル(道具):
    • 竿:3.6m~5.4m程度のノベ竿(リールを使わない竿)が一般的です。川幅やポイントの状況に合わせて長さを選びますが、最初は扱いやすい長さのものを選ぶと良いでしょう 35
    • 仕掛け:市販されているウグイ・ハヤ(オイカワなどの小魚の総称)用の完成仕掛けセットが手軽で便利です。
      • 道糸:0.8号~1.5号程度。
      • ウキ:トウガラシウキや小型の玉ウキなど、感度の良いものが適しています。流れがある場所では玉ウキも使いやすいです 。
      • ハリ:袖針やハヤ針といった小型の針が使われます。
  • エサ:
    • サシ(蛆の幼虫)、赤虫、キジ(ミミズの一種)などの虫エサが定番です。
    • 市販の練りエサや、ご飯粒、パンなどもよく使われます 。
  • 釣り方 (ウキ釣り):
    • 仕掛けをポイントの上流側に振り込み、エサを自然に流れに乗せて流します 。
    • ウキ下(ウキから針までの長さ)を調整して、魚がいるタナ(水深)を探ります。基本的には川底から5cm~10cm上を狙うことが多いですが、状況によって変えてみましょう 。
    • アタリは、ウキがピクピクと動いたり、スッと水中に引き込まれたり、流れとは異なる不自然な動きをしたりする形で現れます。ウグイのアタリは小さいことも多いので、ウキのわずかな変化も見逃さないように集中しましょう 。
    • アタリがあったら、手首を返すようにして軽くアワセ(竿を小さくしゃくって針を魚の口に掛ける動作)を入れます。
    • ミャク釣りはウキを使わず、竿先や道糸の微細な変化でアタリを取る釣り方です。より繊細なアタリを感じ取ることができます。
  • ポイント:
    • 流れが比較的緩やかな場所、橋の下、川の合流点、堰の下などが良いポイントです 。大きな川よりも、小川や川幅の狭い用水路の方がポイントを絞りやすく、初心者にはおすすめです 。

初心者でも安心!荒川中流域 おすすめ釣りポイント徹底ナビ

荒川中流域のポイント選びの基本

荒川の中流域とは、一般的に埼玉県にある秋ヶ瀬取水堰よりも下流で、河口(東京湾に注ぐ場所)よりも上流のエリアを指します 。この区間は、埼玉県から東京都にかけて広がっており、多様な釣り場が存在します。

ポイントを選ぶ際の基本的な考え方としては、魚が集まりやすい場所、つまり「変化」のある場所を探すことです。具体的には、以下のような場所が狙い目となります。

  • 橋脚: 橋の土台部分は流れが複雑になり、魚の隠れ家やエサ場になります 。
  • 水門: 水門の開閉によって水の流れや水質が変わり、魚が集まることがあります 。
  • テトラポッド帯: テトラポッドの隙間は、テナガエビや小魚、そしてそれを狙う大型魚の絶好の隠れ家です 。
  • 合流点: 支流が本流に流れ込む場所は、水流や水温、水質が変化しやすく、エサも豊富に流れ着くため、多くの魚種が集まります 。
  • 流れの変化がある場所: 川がカーブしている場所や、深みと浅瀬が隣接している場所など、流れに変化があるところは魚が定位しやすいです。

特に初心者の方は、安全で足場の良い場所を選ぶことが大切です。河川敷が公園として整備されている場所は、アクセスしやすく、トイレなどの設備も整っている場合が多いのでおすすめです 。

具体的な人気釣りポイント紹介

ここでは、荒川中流域で特に人気があり、初心者の方にも比較的釣りやすいポイントをいくつかご紹介します。ただし、ポイントの状況は天候や時間帯、工事などによって変わることがありますので、釣行前には最新情報を確認するよう心がけてください。

: 笹目橋周辺(埼玉県戸田市・東京都板橋区)

  • 特徴: 笹目橋は一般道と首都高速道路の複数の橋から成り、その周辺一帯が広大な釣りポイントとなっています。上流からは鴨川が合流し、流れに複雑な変化を生み出しています 。また、近くにある水循環センターからの排水の影響で水温が比較的安定しており、一年を通して魚が集まりやすい環境です 。特に、岸際に設置されたテトラポッド帯はテナガエビ釣りの実績が高いポイントとして知られています 。笹目橋周辺は、このように多様な魚種と変化に富んだ環境が魅力ですが、広範囲にポイントが点在するため、ターゲットとする魚種や自分の釣りスタイルに合わせて場所を選ぶ必要があります。例えば、テトラ帯でのテナガエビ釣りは足元に注意が必要ですが、開けた場所でのんびりウキ釣りを楽しむこともできます。事前の情報収集と現地での状況判断が釣果を左右するでしょう。
  • 6月に狙える魚: シーバス、テナガエビ、コイ、ナマズ、ウグイ、ハゼなど、非常に多彩な魚種が期待できます 。
  • アクセス:
    • 電車:JR埼京線「戸田公園駅」からバスを利用するか、距離はありますが徒歩でもアクセス可能です。都営三田線「西高島平駅」からは、場所によっては徒歩約6分程度で到着できるエリアもあります 。
    • 車:首都高速5号池袋線「高島平IC」や「戸田南IC」などが最寄りのインターチェンジとなります。河川敷内に駐車場が設けられている場所もありますが、土日祝日のみ利用可能であったり、有料であったりする場合があるので注意が必要です 。周辺にはコインパーキングも点在しています 。
  • 足場: テトラポッド帯は足元が不安定なため、滑りにくい靴を履き、十分に注意して行動してください。比較的足場の良い護岸エリアもあります 。初心者の方は、いきなり水際に近づきすぎず、安全な場所から釣りを始めるようにしましょう 。
  • 周辺施設:
    • トイレ:荒川水循環センター上部公園内 や、笹目橋下流(川口市側)の三領運動場 、蕨リトルシニアグランドの近くなどに公衆トイレがあります。
    • コンビニ:戸田市笹目五丁目にはファミリーマートがあります 。各最寄り駅の周辺にも複数のコンビニがあります。
    • 釣具店:JR埼京線戸田駅または戸田公園駅が最寄りの「キャスティング戸田店」が比較的アクセスしやすい釣具店です 。

岩淵水門周辺(東京都北区)

  • 特徴: 荒川と隅田川を分ける歴史的な水門で、その周辺は広大な水域が広がっています。シーバスやハゼ釣りの超人気スポットとして知られ、テナガエビもよく釣れます 。水門下流に広がる中之島や、整備された遊歩道沿いが主な釣りポイントとなります 。アクセスの良さと魚種の豊富さから非常に人気が高いポイントですが、特に週末は多くの釣り人で賑わいます。そのため、駐車場の利用時間(土日祝日のみ有料で開放)には限りがあり、満車になることも少なくありません 。公共交通機関を利用するか、早朝に到着するなど、計画的な釣行がおすすめです。
  • 6月に狙える魚: シーバス、テナガエビ、ハゼ、コイ、ナマズ、ウナギなど、多種多様な魚がターゲットとなります 。
  • アクセス:
    • 電車:JR京浜東北線「赤羽駅」東口から徒歩約20分、または東京メトロ南北線「赤羽岩淵駅」から徒歩約15分です 。
    • 車:荒川知水資料館(アモア)の前に駐車場がありますが、利用は土日祝日のみで有料(1回500円)です 。平日は基本的に利用できないため注意が必要です。
  • 足場: 護岸や石積み、遊歩道などが整備されており、比較的安全に釣りを楽しめますが、場所によっては滑りやすい箇所や注意が必要な場所もあります 。非常に人気があるため、場所によっては釣り人が多く、ポイントが混み合っている(場荒れしている)こともあります 。
  • 周辺施設:
    • トイレ:河川敷内に公衆トイレが設置されています 。
    • コンビニ:赤羽駅や赤羽岩淵駅の周辺には多数のコンビニがあります 。水門のすぐ近くには店舗が少ないため、駅周辺での購入が便利です。
    • 釣具店:赤羽岩淵駅近くに「滝本釣具店」があります 。その他、少し足を延ばせば板橋区や埼玉県川口市方面に「タックルベリー」や「上州屋」などのチェーン店もあります 60

平井大橋周辺(東京都江戸川区・葛飾区)

  • 特徴: 荒川の河口から約6km上流に位置する橋で、すぐ近くで中川が合流するため、ベイトフィッシュ(小魚)が豊富に集まり、それを追ってシーバスなどの大型魚もやってきます 。河川敷は「平井運動公園」として広く整備されており、足場も良いため、初心者や家族連れでも安心して釣りを楽しめる環境です 。アクセスの良さ、整備された足場、豊富な周辺施設から、ファミリーフィッシングや釣りを始めたばかりの初心者に特におすすめのポイントと言えます。ただし、河川敷駐車場は週末や祝日に限って開放されることが多い点には注意が必要です。
  • 6月に狙える魚: シーバス、キビレ、クロダイ、コイ、ハゼ、ウナギなどが主なターゲットです 。
  • アクセス:
    • 電車:JR総武線「平井駅」から徒歩で約10分~18分程度です 。
    • 車:河川敷に無料の駐車場(約50台収容可能)がありますが、土曜日・日曜日・祝日のみ開放されている場合が多いです 。平日の利用はできないことが多いので、事前に確認が必要です。
  • 足場: 河川敷公園として整備されているため、コンクリート護岸や平坦な場所が多く、非常に足場が良いです。初心者の方や小さなお子さん連れでも安心して釣りが楽しめます 。
  • 周辺施設:
    • トイレ:平井運動公園内などに公衆トイレが設置されています 。
    • コンビニ:JR平井駅周辺には多数のコンビニがあります 。また、平井大橋の高架下にコンビニがあるという情報もあります 。
    • 釣具店:JR平井駅の近くに「へら鮒専門店 柴舟」がありますが、こちらはへら鮒釣りの専門店なので、シーバスやその他の魚種向けの一般的な釣具やエサの取り扱いについては、事前に店舗へ確認することをおすすめします 。

H3: 戸田橋周辺(埼玉県戸田市・東京都板橋区)

  • 特徴: 戸田橋周辺もテナガエビ釣りの好ポイントとして知られており、特に川口市側の三領運動場前にある古いテトラポッド帯が良いとされています 。シーバスやコイ、ウナギなど、多様な魚種が生息しているエリアでもあります 。テナガエビ釣りの実績が高いポイントですが、良い場所はテトラ帯など足元に注意が必要な場合もあるため、安全装備をしっかりと整え、慎重に行動することが求められます。最寄り駅からもやや距離があるため、アクセス手段の事前計画が重要です。
  • 6月に狙える魚: テナガエビ、シーバス、コイ、ウナギ、ナマズ、ハゼなどがターゲットです 。
  • アクセス:
    • 電車:JR埼京線「戸田公園駅」または「川口駅」西口から徒歩で約25分程度かかります 。
    • 車:周辺にコインパーキングがあります 。戸田公園内にも駐車場が整備されています 。
  • 足場: テトラポッド帯は足元が不安定なので注意が必要です。戸田橋の直下(川口市側)は足場が悪い場所もあると報告されています 。一方で、平井大橋下流のようなコンクリート護岸帯であれば足場が良い場所もあります (これは平井大橋の情報ですが、戸田橋周辺も同様の護岸が存在する可能性があります)。
  • 周辺施設:
    • トイレ:三領運動場内 や戸田公園内 に公衆トイレがあります。
    • コンビニ:JR戸田公園駅周辺には多数のコンビニがあります 。
    • 釣具店:比較的近い釣具店として「キャスティング戸田店」があります 。木下川水門近くの「竿しば釣具店」は少し距離があります。

表:荒川中流域 おすすめ釣りポイント概要

ポイント名主な対象魚(6月)アクセス(電車最寄り駅など)トイレ有無コンビニ近くにあり釣具店近くにあり初心者おすすめ度
笹目橋周辺シーバス、テナガエビ、コイ、ナマズ、ウグイ、ハゼJR戸田公園駅+バス/徒歩、都営三田線西高島平駅徒歩約6分~ありありあり(戸田店)★★★☆☆
岩淵水門周辺シーバス、テナガエビ、ハゼ、コイ、ナマズ、ウナギJR赤羽駅徒歩約20分、東京メトロ赤羽岩淵駅徒歩約15分ありあり(駅周辺)あり(駅周辺)★★★★☆
平井大橋周辺シーバス、キビレ、クロダイ、コイ、ハゼ、ウナギJR平井駅徒歩約10~18分ありあり△(専門店)★★★★★
戸田橋周辺テナガエビ、シーバス、コイ、ウナギ、ナマズ、ハゼJR戸田公園駅/川口駅徒歩約25分ありあり(駅周辺)あり(戸田店)★★★☆☆

(初心者おすすめ度:星が多いほど初心者向け。足場の安全性、アクセスの容易さ、設備の充実度などを総合的に評価)

荒川デビュー!釣り初心者のための準備万全リスト

さあ、いよいよ荒川での釣りデビューに向けて、必要なものを準備しましょう!ここでは、初心者の方が最初に揃えておきたい基本的な釣り道具から、あると便利な持ち物までをリストアップしてご紹介します。

これだけは揃えたい!基本の釣り道具

釣りを始めるにあたって、専用の道具は欠かせません。しかし、最初から高価なものを揃える必要はありません。まずは扱いやすく、様々な釣りに対応できるものを選ぶのがポイントです。

  • 竿(ロッド):
    • 初心者の方には、特定の魚種に特化していない「万能竿(ばんのうざお)」や、持ち運びに便利な「コンパクトロッド」がおすすめです。長さは2.4m~3.6m程度のものが、川釣りでは扱いやすいでしょう 。
    • もしテナガエビ釣りをメインに考えているなら、1m~2m程度の短い「ノベ竿(リールを使わない延べ竿)」が適しています 。
    • 本格的にシーバスをルアーで狙いたい場合は、専用の「シーバスロッド」(長さ8~9フィート程度)があると、ルアーの操作性や魚とのやり取りが格段にしやすくなります 。
    • まずは万能竿で色々な釣りを体験してみて、自分のやりたい釣り方が見つかったら専用の竿を検討するのが良いステップです。釣具店では、「川釣り初心者セット」といった形で、竿、リール、糸、簡単な仕掛けがセットになったものが2,000円台から販売されていることもありますので、これらを利用するのも手軽です 。
  • リール:
    • 竿にリールを付けて使う場合、「スピニングリール」の2000番~3000番というサイズが、川での小物釣りからある程度の大きさの魚まで対応でき、初心者にも扱いやすい万能なタイプです 。
    • 購入時にすでに釣り糸が巻かれているリールを選ぶと、すぐに釣りを始められて便利です。
  • 釣り糸(ライン):
    • リールに巻く道糸(みちいと)は、「ナイロンライン」の2号~4号がおすすめです。適度な伸縮性があり、扱いやすく、トラブルも少ないため、初心者の方に最適です 。
    • リールにあらかじめ巻かれているものを選ぶのも良いでしょう。
  • 仕掛け類:
    • 釣り針、オモリ、ウキ、サルカン(糸ヨレを防ぐ金具)、スナップ(ルアーや仕掛けを簡単に交換できる金具)など、釣り方や狙う魚によって様々な小物が必要です。
    • 最初は、釣りたい魚や釣り方に合わせてパッケージされた「市販の完成仕掛け」を利用するのが最も簡単で確実です 。釣具店には、「ちょい投げ仕掛け」「ウキ釣り仕掛け」「テナガエビ仕掛け」など、様々な種類の完成仕掛けが並んでいます。これらは、必要な部品がすべてセットになっているか、簡単に組み立てられるように工夫されているため、初心者の方にとって最大の味方です。まずはこれらを活用し、釣りの基本的な流れや魚のアタリに慣れることから始めましょう。釣りに慣れてきたら、徐々に自分で仕掛けを作ることに挑戦していくのが、スムーズなステップアップと言えるでしょう。
  • その他:
    • ハサミ: 釣り糸を切るのに必須です。
    • プライヤー: 釣れた魚から針を外す際に安全かつスムーズに行えます。魚の口は硬い場合や、針が深く刺さっている場合もあるため、素手で外そうとすると危険です。
    • メジャー: 釣れた魚の大きさを測るのに使います。記念にもなります。
    • タオル: 魚を掴んだり、手を拭いたりするのに数枚あると便利です 。
    • ヘッドライトまたは懐中電灯: 夕マズメから夜釣りをする場合には必須です。両手が空くヘッドライトがおすすめです。
    • 竿立て: 置き竿でアタリを待つスタイルの釣り(コイの吸い込み釣りやナマズのブッコミ釣りなど)をする場合に、竿を地面に直接置かずに立てかけておくための道具です 。

簡単!初心者向け仕掛けの作り方

市販の完成仕掛けが最も手軽ですが、基本的な仕掛けの構造を知っておくと、釣りの理解が深まります。ここでは代表的な仕掛けの簡単な作り方をご紹介します。(実際の組み立ては、購入した仕掛けの説明書もよく読んでください。)

  • ウキ釣り仕掛け (テナガエビ、ウグイ、コイなど):
    • ノベ竿の場合:
      1. 竿の先端にあるリリアン(編み糸の穂先)に道糸を結びます。
      2. 道糸に、上から順に「ウキ止めゴム」→「シモリ玉」→「ウキ本体」→「シモリ玉」→「ウキ止めゴム」を通します。ウキ止めゴムでウキの位置(タナ)を調整します。
      3. ウキの下に、オモリ(ガン玉や板オモリなど)を付けます。ウキの浮力に合わせて、ウキがゆっくり沈むか、水面ギリギリに立つように調整します。
      4. 道糸の先端に「サルカン」を結び、サルカンのもう一方に「ハリス(針を結んだ短い糸)」を結びます。ハリスの先にはもちろん「釣り針」が付いています。
      • ポイント: ウキ下(ウキから針までの長さ)の調整が釣果を左右します 。テナガエビ釣りの場合は、ウキが水面下5cm程度に沈むようにオモリで調整することがあります 。
      • [ウキ釣り仕掛けの簡単な図をイメージしてください:竿先 → 道糸 → ウキ止め → ウキ → オモリ → サルカン → ハリス → 針]
  • ちょい投げ仕掛け (シーバス、ハゼ、カレイ、アナゴなど):
    • リール竿を使います。
      1. リールから出た道糸を竿のガイド(糸を通す輪)にすべて通します。道糸の先端に、「ジェット天秤」または「中通しオモリ」を通します。ジェット天秤はオモリと天秤が一体になったもので、仕掛けが絡みにくく、遠投しやすいのが特徴です。天秤またはオモリの先に「サルカン」を結びます。サルカンの先には、市販の2本針程度の「投げ釣り用完成仕掛け」を接続します 。
      • ポイント: オモリの重さ(号数)は、使用する竿が投げられる重さ(適合負荷)に合わせて選びましょう 。
  • ルアー釣りの基本セッティング (シーバスなど):
      1. 道糸として「PEライン」を使用する場合が多いです。PEラインは伸びが少なく感度が高いのが特徴です。PEラインの先端に、「リーダー」と呼ばれるフロロカーボンラインやナイロンラインを「FGノット」などの摩擦系ノットで結束します。リーダーは根ズレを防いだり、魚の急な引きに対応したりする役割があります。リーダーの先端に「スナップ」という金具を取り付けます。スナップに「ルアー」を接続します。スナップを使うとルアー交換が簡単に行えます。

快適釣行のための持ち物チェックリスト

釣り道具以外にも、快適で安全な釣りを楽しむためには、いくつか準備しておきたい持ち物があります。

  • 服装: 動きやすく、汚れても構わない服装を選びましょう。吸湿速乾性のある素材の服は、汗をかいても快適です 。
  • 帽子: 日差しを遮り、熱中症を予防するために必須です。釣りに集中していると、日差しを忘れがちなので注意しましょう 。
  • レインウェア(カッパ): 梅雨時期の6月は天候が不安定なので、必ず用意しましょう。防水性はもちろん、透湿性のある素材(ゴアテックスなど)のものは、雨を防ぎつつ衣服内の蒸れを軽減してくれるので快適です 。ズボンもセットになった上下タイプがおすすめです 85
  • 靴: 滑りにくい靴を選びましょう。濡れた護岸やテトラポッドは非常に滑りやすいです。長靴や、防水性のあるトレッキングシューズ、滑り止め機能の高いスニーカーなどが適しています 。
  • 飲み物・食べ物: 釣りは意外と体力を消耗し、汗もかきます。熱中症予防のためにも、十分な量の水分(水、お茶、スポーツドリンクなど)を持参しましょう。短時間でも、軽食やお弁当があると安心です 。
  • クーラーボックス: 釣った魚を持ち帰る場合には必須です。氷や保冷剤を入れて、魚の鮮度を保ちましょう。飲み物や食べ物を冷やしておくのにも役立ちます 。
  • タオル・ウェットティッシュ: 手を拭いたり、魚のヌメリを取ったり、何かと汚れることが多いので、複数枚あると便利です 。
  • 日焼け止め: 曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。肌の露出部分には日焼け止めを塗るなど、対策をしましょう。
  • 虫よけスプレー・かゆみ止め: 川辺には蚊やブヨなどの虫が多くいます。刺されると集中できなくなることもあるので、虫よけ対策はしっかりと。刺された時のかゆみ止めもあると安心です 。
  • 絆創膏など応急処置セット: 釣り針が刺さったり、転んで擦りむいたりといった、万が一の小さなケガに備えて、絆創膏や消毒液などがあると良いでしょう 。
  • ゴミ袋: 自分が出したゴミ(釣り糸の切れ端、エサの袋、空き缶、食べ物の包装など)は、必ず全て持ち帰るための袋です。釣り場をきれいに保つのは釣り人の大切なマナーです 。
  • (あれば便利)折り畳み椅子、酔い止め薬: 長時間釣りをる場合や、船釣りをする場合は、これらもあると快適です 。

荒川の釣りルールとマナー:遊漁券と安全対策

荒川で安全かつ楽しく釣りをするためには、守るべきルールやマナーがあります。特に遊漁券(釣り券)の必要性や、安全対策は事前にしっかりと確認しておきましょう。

遊漁券は必要?どこで買える?料金は?(埼玉エリア・東京エリア別)

川で釣りをする際には、その川を管理する漁業協同組合(漁協)が定めたルールに従う必要があります。漁協が漁業権を持つ区間では、「遊漁券(釣り券)」を購入しなければならない場合があります 。無許可で釣りをすると密漁とみなされ、罰則の対象となることもあるので注意が必要です 。荒川中流域は埼玉県と東京都にまたがっており、遊漁券のルールもエリアによって異なります。この違いを理解しておくことが、トラブルを避けるために非常に重要です。

  • 【埼玉エリアの荒川中流域】 (さいたま市、戸田市、川口市など)
    • このエリアの荒川本流(市野川合流点から芝川水門までの区間など)は、主に埼玉南部漁業協同組合が管轄しています 。
    • 対象魚種: コイ、フナ、ウグイ、オイカワ、ナマズ、ウナギ、ドジョウ、カジカ、ワカサギなどが漁業権魚種として挙げられています 。シーバスやテナガエビは明示されていませんが、一般的にこれらの「雑魚」に含まれる形で遊漁券の対象となることが多いです。ただし、正確な扱いは漁協の規則によるため、心配な場合は事前に確認すると良いでしょう。
    • 必要な遊漁券 (埼玉南部漁業協同組合):
      • 埼玉南部漁協では、釣り方(リールを使用するかどうか)や対象魚種によって遊漁券の種類や料金が異なります。2024年度(令和6年度)より料金改定があったとの情報もあります 。
      • リールを使用する釣り(ルアー釣り、投げ釣りなど)の場合:以前は「乙種¥3000」がありましたが、「乙種(リール)年券 ¥4,000」に統一されたようです 。日券の設定については、漁協や取扱店への確認が必要です。
      • リールを使用しないノベ竿での釣り:以前は「甲種¥4500」でしたが、「甲種 年券 ¥6,000」へ価格改定されたとの情報があります 。より安価な雑魚(コイ、フナ、オイカワなど)対象の日券や年券が別途設定されている可能性もあるため、釣具店などで確認しましょう。
      • 子供料金: 埼玉南部漁協では、小学生・中学生は遊漁料が無料とされています 。
      • 購入場所:
        • オンライン:フィッシュパスなどの「つりチケ」サービスで購入可能です 。事前に購入できるので非常に便利です。
        • 釣具店:「キャスティング戸田店」などで年券を取り扱っています 。日券の取り扱いは店舗にご確認ください。
        • その他:埼玉南部漁協の事務所(さいたま市大宮区宮町2-47 )や、河川を巡回している漁場監視員から購入することも可能です。ただし、監視員からの購入は現場売り料金として割増になる場合があります 。
    • 埼玉県内共通遊漁承認証について: 埼玉県内の一部の河川で使える共通の遊漁券もあります。これはアユ・マス類を除く雑魚が対象で、リール釣りや網は使用できません。料金は高校生以上6,000円(年券)、中学生以下は無料です 。埼玉南部漁協が管轄する荒川で、リールを使わない雑魚釣りにこの共通券が使える可能性はありますが、シーバスのような特定の魚種や釣り方が対象外となる場合も考えられます。確実なのは、釣行するエリアを管轄する埼玉南部漁業協同組合の遊漁券を購入することです。
  • 【東京エリアの荒川中流域】 (北区、足立区、葛飾区、江戸川区など)
    • 荒川の東京都内の区間(通称「内共7号」と呼ばれる区間)では、コイ・フナ・ウナギといった一般的な魚種に対しては漁業権が設定されておらず、遊漁券は基本的に不要とされています 。これは、河川法で定められた「自由使用」の範囲内での釣りと考えられるためです 。
    • つまり、東京都内の荒川中流域でシーバスやハゼ、テナガエビなどを釣る場合、多くの場合遊漁券は必要ありません。
    • ただし注意点として、
      • 特定の魚種(例えばアユなど、もし放流事業などが行われていれば)や、特定の保護区域、禁漁期間などが別途設定されている可能性は完全にゼロではありません。
      • また、埼玉県との県境に近いエリアで釣りをする場合は、埼玉県の漁協の管轄区域に入ってしまう可能性もあるため、釣る場所を正確に把握することが大切です。
      • 心配な場合や、より詳細な情報を知りたい場合は、管轄する行政機関(例:東京都産業労働局の農林水産部 や、国土交通省荒川下流河川事務所 )に問い合わせて確認すると、より安心して釣りを楽しめます。
  • 遊漁券の携帯: 遊漁券を購入した場合は、釣りをしている間は必ず携帯し、漁場監視員から提示を求められた際にはすぐに見せられるようにしておきましょう 。遊漁証に氏名等を記入しないと無効になる場合もあります 。

安全第一!釣行前に確認したい注意点

楽しい釣りも、安全があってこそ。特に自然相手のアクティビティなので、事前の準備と注意が欠かせません。

  • ライフジャケットの着用: 万が一の落水事故に備え、必ずライフジャケット(救命胴衣)を着用しましょう 。特に足場の悪い場所や、お子さん連れの場合は絶対に必要です。膨張式などコンパクトなタイプもあります。
  • 天候の確認: 釣行前には必ず天気予報を確認しましょう。雨予報はもちろん、強風や雷注意報が出ている場合は、無理な釣行は避けるべきです 。
  • 河川の増水に注意: 梅雨時期の6月は、大雨による河川の増水に特に注意が必要です。上流で大雨が降った場合、下流では天気が良くても時間差で急激に水位が上昇することがあります 。ダムが放流する際にはサイレンが鳴ることがあります。サイレンが聞こえたら、ダム放流の合図ですので、すぐに川から上がり安全な場所に避難してください 。
  • 足元の安全: 雨で濡れた護岸やテトラポッド、苔の生えた石などは非常に滑りやすいです 。足元が不安定な場所での釣りは避け、できるだけ安全な場所を選びましょう。滑りにくい靴を履くことも大切です。
  • 雷注意報・雷の音: 雷注意報が発令されている場合や、遠くで雷の音が聞こえ始めたら、すぐに釣りを中断し、安全な場所(建物の中や車の中など)へ避難しましょう。釣り竿はカーボン製が多く、雷を誘導しやすいため非常に危険です。
  • 熱中症対策: 6月でも晴れると日差しが強く、気温も上昇します。夢中になって釣りをしていると、知らず知らずのうちに体力を消耗し、熱中症になる危険性があります。こまめな水分補給と、適度な休憩を心がけましょう 。
  • 子供の安全: お子さん連れで釣りをする場合は、絶対に目を離さないようにし、常に安全な場所で釣りをさせるようにしてください。ライフジャケットの着用はもちろん、水際に近づきすぎないように注意しましょう。

みんなで楽しむために。釣り場のマナーを守ろう

釣り場は、釣り人だけのものではありません。散歩やサイクリングを楽しむ人、自然観察をする人など、多くの人が利用する共有の場所です。また、近隣には住民の方々もいます。お互いが気持ちよく過ごせるように、以下のマナーを守りましょう。

  • ゴミは必ず持ち帰る: 釣りで出たゴミ(釣り糸の切れ端、空になったエサの袋、ルアーのパッケージ、飲食物の容器など)は、大小にかかわらず全て持ち帰りましょう 。これは釣り人として最も基本的なマナーです。近年、マイクロプラスチックによる環境汚染も問題視されています。釣り糸などが自然界に残されると、野生生物に悪影響を与えることもあります 102
  • 駐車ルールを守る: 車で釣行する場合は、必ず指定された駐車場を利用しましょう。路上駐車や迷惑駐車は、近隣住民や他の利用者の迷惑になるだけでなく、緊急車両の通行を妨げることにもなりかねません 。
  • 騒音に注意: 特に早朝や夜間に釣りをする場合は、大きな声での会話や物音を立てることは控え、静かに楽しみましょう。近隣住民の方々や、静かに釣りを楽しみたい他の釣り人への配慮が大切です 。
  • 他の釣り人への配慮: 先に釣りをしている人がいる場合は、挨拶をし、迷惑にならないように十分な距離をとってから釣りを始めましょう。人のすぐそばに割り込んだり、人の前を横切るようにルアーや仕掛けを投げ込んだりする行為はマナー違反です 。
  • キャッチ&リリースについて: 釣った魚を持ち帰らない場合は、魚へのダメージを最小限に抑え、速やかにリリース(逃がすこと)しましょう。魚を地面に直接置いたり、長時間空気にさらしたりしないように注意が必要です。
  • 禁止区域や制限の遵守: 釣り禁止の看板がある場所や、特定の漁法・釣具の使用が禁止されている区域では、絶対に釣りをしないでください 。漁協や自治体が定めたルールを守りましょう。

釣った魚はどうする?持ち帰りの注意点と美味しく食べるコツ(注意喚起を含む)

釣りの大きな楽しみの一つは、釣った魚を食べることかもしれません。しかし、荒川のような都市近郊の河川で釣れた魚を持ち帰って食べる際には、いくつか注意しておきたい点があります。

持ち帰る魚の選別と下処理

  • 食べる分だけキープ: 釣れた魚を全て持ち帰るのではなく、食べる分だけを選んでキープし、小さい魚や、産卵期でお腹に卵を持っている魚(抱卵個体)は、将来の資源保護のためにも優しくリリース(逃がすこと)を心がけましょう 。
  • 鮮度保持が命: 魚は鮮度が落ちやすいため、釣れたらすぐにクーラーボックスに入れ、氷や保冷剤でしっかりと冷やして鮮度を保つことが重要です 。
  • 速やかな下処理: 自宅に持ち帰ったら、できるだけ速やかに内臓やエラを取り除くなどの下処理を行いましょう 。これにより、臭みの原因を取り除き、鮮度をより長く保つことができます。

荒川の魚を食べる際の注意点(水質について)

荒川の水質は、多くの関係者の努力により改善傾向にはありますが、都市部を流れる河川であるため、釣れた魚の安全性について完全に懸念がないわけではありません 。

  • 内臓の除去: 一般的に、魚の内臓(特に肝臓など)には、環境中の汚染物質が蓄積しやすいと言われています 。そのため、荒川で釣れた魚を食べる際には、内臓は必ず完全に取り除き、食べないようにしましょう。
  • 泥臭さへの対応: ナマズやコイ、あるいは大型のシーバスなど、魚種や育った環境によっては、泥臭さや特有の臭みが気になる場合があります。そのような魚は、持ち帰ってから数日間、きれいな水(カルキを抜いた水道水など)で活かしておき、体内の不要物を排出させる「泥抜き」を行うか、調理方法(香辛料を多く使う、濃い味付けにするなど)を工夫する必要があります 。
  • 寄生虫のリスク: ウグイなどの淡水魚には、寄生虫がいる可能性があります。そのため、これらの魚を生で食べる(刺身など)のは絶対に避け、必ず中心部まで十分に加熱調理するようにしてください 。ウグイは小骨が多い魚としても知られています。
  • 自己判断と情報収集の重要性: 荒川で釣れた魚を食べるかどうかは、最終的には個人の判断と責任になります。過去には鉛などの重金属の蓄積が指摘されたこともあります 。釣った魚を食べることに少しでも不安を感じる場合は、無理に食べずにリリースするのも賢明な選択です。食べる場合は、釣行前に最新の水質情報や、自治体(埼玉県や東京都など)から出されている魚の摂食に関する注意喚起などを確認することをおすすめします 。

荒川の魚を食べる際には、こうした「安全への配慮」と「適切な下処理・調理」が不可欠です。美味しく、そして安全に自然の恵みをいただくために、これらの点をしっかりと心に留めておきましょう。

魚種別・美味しく食べる簡単レシピ紹介(一例)

適切な下処理と調理をすれば、荒川の魚も美味しくいただけます。ここでは、代表的な魚種の簡単な食べ方の一例をご紹介します。

  • テナガエビ:
    • 素揚げ・唐揚げ: 定番中の定番。よく洗い、水気を拭き取ってから、片栗粉や唐揚げ粉をまぶして揚げるだけ。手足の長いオスは特に見栄えも良く、香ばしくておつまみに最高です 。
  • シーバス(スズキ・フッコ・セイゴ):
    • ムニエル: 切り身に塩コショウし、小麦粉をまぶしてバターでソテー。レモンを絞って。
    • 塩焼き: シンプルながら魚本来の味が楽しめます。
    • フライ: 揚げたては絶品。タルタルソースで。
    • アクアパッツァ: アサリやミニトマトなどと一緒に煮込むおしゃれな一品。
    • 注意:大型の個体や釣れた場所によっては泥抜きが必要な場合があります 。
  • チヌ(クロダイ)・キビレ:
    • 塩焼き: 皮目をパリッと焼くと美味しいです。
    • 煮付け: 甘辛い煮汁でじっくり煮込むとご飯が進みます。
    • ポワレ: オリーブオイルで皮目を香ばしく焼き上げ、ハーブやソースで。
    • 注意:キビレはチヌに比べてやや水っぽいことがあるため、調理前に軽く塩を振って余分な水分を抜く(脱水する)と味が良くなることがあります 。
  • ハゼ:
    • 天ぷら: 江戸前のハゼは天ぷらの高級食材。サクサクの衣とふわふわの身がたまりません。
    • 唐揚げ: 小ぶりのものは丸ごと唐揚げにしても美味しいです。
  • ウグイ:
    • 唐揚げ: 小骨が多いため、骨切りをするか、じっくり二度揚げして骨ごと食べられるようにすると良いでしょう 。
    • 甘露煮: 時間はかかりますが、骨まで柔らかく煮込むと保存も効き、美味しくいただけます。
    • 注意:前述の通り、寄生虫のリスクがあるため生食は絶対に避け、必ず加熱調理してください 。
  • ナマズ・コイ:
    • 蒲焼: ウナギのように甘辛いタレで蒲焼に。
    • 天ぷら・唐揚げ: 淡白な白身なので揚げ物にも合います。
    • 洗い(コイ): 薄切りにして氷水で締め、酢味噌などで。
    • 注意:これらの魚種は特に泥臭さが残りやすいため、釣った後の泥抜きと、調理時の丁寧な下処理(血合いの除去、臭み消しの工夫など)が非常に重要です 。

まとめ:さあ、6月の荒川中流域で最高の釣り体験を!

6月の荒川中流域は、シーバス、テナガエビ、コイ、ナマズ、チヌ・キビレ、ウグイといった多様な魚たちとの出会いが期待できる、非常に魅力的な釣りフィールドです。梅雨の恵みを受け、魚たちの活性も上がり、初心者の方でも十分に釣りの楽しさを満喫できるチャンスが広がっています。

この記事でご紹介した、荒川中流域のおすすめポイント、それぞれの魚種に合わせた釣り方、そして釣りを始めるための準備や心構えを参考に、ぜひ荒川での釣りデビューを果たしてみてください。安全対策をしっかりと行い、釣り場のルールとマナーを守ることは、自分自身が楽しむためだけでなく、この素晴らしい釣り場を未来に残していくためにも非常に大切です。

初めて自分で釣り上げた一匹の魚との出会いは、きっと忘れられない感動的な思い出となるはずです。荒川の自然の中で、竿先に伝わる魚の生命感、そして釣り上げるまでのドキドキ感を、ぜひ味わってみてください。

もしこの記事を読んで荒川で釣りをしてみた方、あるいはすでによく行かれている方で、釣果報告や「こんな釣り方もあるよ!」「このポイントが良かった!」といった情報、または初心者の方からの質問などがありましたら、ぜひお気軽にコメントで教えていただけると嬉しいです。皆で情報を共有し、荒川での釣りをさらに楽しんでいきましょう!

【初心者向け】知っておくと便利!釣り用語ミニ解説

釣りの世界には独特の専門用語がたくさんあります。ここでは、本文中にも出てきた基本的な釣り用語をいくつかピックアップして、初心者の方にも分かりやすく解説します 。これらを覚えておくと、釣具店での会話や釣り仲間とのコミュニケーションがよりスムーズになりますよ。

  • アングラー: 釣りをする人、釣り人のこと。
  • フィールド: 釣りをする場所のこと。海、川、湖、管理釣り場など様々です。
  • キャスト (キャスティング): ルアーや仕掛けを竿を使って投げる動作のこと。
  • リトリーブ: リールを巻いてルアーや仕掛けを手前に引いてくる動作のこと。
  • ヒット: 魚がルアーやエサに食いついた瞬間のこと。「魚が掛かった!」と同じ意味です。
  • アタリ: 魚がエサやルアーに触れたり、食いついたりした時に、竿先やウキ、釣り糸に現れる反応のこと。
  • アワセ: アタリがあった時に、竿を小さくしゃくって釣り針を魚の口にしっかりと掛ける動作のこと。
  • ランディング: 釣れた魚を岸やボートに取り込むこと。タモ網を使うことが多いです。
  • バラす (バラシ): 一度針に掛かった魚が、途中で針から外れて逃げてしまうこと。
  • タックル: 釣り竿、リール、釣り糸、ルアー、仕掛けなど、釣りをするために使う道具一式のこと。
  • ロッド: 釣り竿のこと。長さや硬さ、用途によって様々な種類があります。
  • リール: 釣り糸を巻き取るための道具。スピニングリールやベイトリールなどの種類があります。
  • ライン: 釣り糸のこと。ナイロン、フロロカーボン、PEなど、素材によって特性が異なります。
  • ルアー: 魚を誘うための疑似餌のこと。小魚や虫などに似せた様々な形状や色のものがあります。
  • フック: 釣り針のこと。
  • シンカー (オモリ): 仕掛けを沈めたり、遠くに飛ばしたりするための重りのこと。
  • ウキ (浮き): 水面に浮かべて、魚のアタリを知らせる道具。エサ釣りでよく使われます。
  • タナ: 魚がいる水深、または仕掛けを沈める水深のこと。「タナを取る」とは、魚がいる水深に合わせてウキ下や仕掛けの長さを調整することを言います。
  • マズメ: 日の出前後の薄明るい時間帯(朝マズメ)と、日没前後の薄暗い時間帯(夕マズメ)のこと。魚の活性が上がりやすい時間帯とされています。
  • 汽水域 (きすいいき): 河川の河口付近などで、淡水と海水が混じり合う水域のこと。
  • ベイト (ベイトフィッシュ): シーバスなどの大型魚が捕食する小魚のこと。イワシ、アジ、コノシロ、イナッコなどが代表的です。
  • キャッチ&リリース: 釣った魚を持ち帰らずに、再び水に戻して逃がしてあげること。
  • ライフジャケット (ライジャケ): 落水した際に浮力を確保するための救命胴衣。安全のために必ず着用しましょう。
  • 遊漁券 (ゆうぎょけん): 特定の河川や湖沼で釣りをする際に必要な許可証(釣り券)のこと。漁業協同組合が発行しています。
  • テトラポッド: 消波ブロックのこと。海岸や河川の護岸によく設置されており、魚の隠れ家になります。
  • リーダー: 主にルアー釣りで、PEラインなどの道糸の先に結ぶ、フロロカーボンやナイロン製の短い糸のこと。根ズレを防いだり、ショックを吸収したりする役割があります。
  • ハリス: 釣り針を結ぶ糸のこと。道糸よりも細い糸を使うことが多いです。
  • サルカン (スイベル): 釣り糸のヨレを防ぐための回転する金具。道糸とハリスの間など、仕掛けの接続部分に使われます。
  • スナップ: ルアーや仕掛けを簡単に交換できるようにするための小さな金具。
  • ノベ竿: リールを使わない、一本物の長い竿のこと。ウキ釣りやミャク釣りに使われます。
  • ちょい投げ: 本格的な投げ釣りよりも手軽に、近距離に仕掛けを投げて釣る方法。
  • おかっぱり: 船に乗らずに、陸地(岸や堤防など)から釣りをすること。
  • ボウズ (ホゲる): 一匹も魚が釣れないこと。
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Shin
釣歴32年のパパアングラーで子供を連れて行ける釣り場やキャンプ場を日々探して巡っています。役に立つ情報満載でブログをお届けさせていただきます(^^♪
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