東京湾のボートシーバスフィッシングは、大都市のすぐ隣に広がる世界有数の豊かな漁場で、手軽に本格的なルアーフィッシングを体験できることから、多くのアングラーを魅了し続けています。その魅力は、アクセスの良さだけに留まりません。魚影の濃さ、大型シーバスへの期待、そしてボートならではの戦略的な面白さが、この釣りを特別なものにしています。この記事では、東京湾ボートシーバスの基本から、季節ごとの攻略法、必要なタックル、ルアー選び、実釣テクニック、人気ポイント、さらには初心者向けのQ&Aや安全に関するルール・マナーに至るまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。この一記事で、次回の釣行がより充実したものになることでしょう。都市の喧騒を離れ、爽快な潮風を感じながらシーバスとのエキサイティングな駆け引きを楽しむ。そんな非日常的な体験が、東京湾では身近に待っています。
なぜ人気?東京湾ボートシーバスの魅力とは
東京湾のボートシーバスがこれほどまでにアングラーを引き付ける理由は多岐にわたります。都会のすぐそばで本格的なゲームフィッシングが楽しめる手軽さ、豊富な魚影とランカーサイズへの期待、そしてボートだからこそ可能な攻略の幅広さが、その主な魅力と言えるでしょう。
スポンサーリンク
都市近郊で味わえる本格的なルアーフィッシング
東京湾ボートシーバスの最大の魅力の一つは、何と言ってもそのアクセスの良さです。東京や横浜といった大都市圏からわずかな時間で、シーバスが潜む一級ポイントへと繰り出すことができます。例えば、「Bay Works Tokyo Fishing」のように、都心の駅から徒歩圏内という驚くべき立地から出船するサービスもあり、仕事帰りや休日の限られた時間でも気軽に本格的な釣りを楽しめます。
この利便性は、単に釣り場が近いというだけではありません。釣った魚を提携先の飲食店で調理してもらえるサービスを提供する船宿もあり、釣りの楽しみをさらに広げてくれます。これは、特に都市部に住む人々にとって、釣った魚の処理に困ることなく、新鮮なシーバスを味わえるという大きなメリットとなります。このように、東京湾のボートシーバスは、現代の都市型ライフスタイルにマッチした、手軽で充実したレクリエーションとして確立されているのです。
魚影の濃さとランカーシーバスへの期待
東京湾は「日本一の魚影を誇る」とも言われるほどシーバスのストックが豊富で、多くのアングラーがその恩恵を享受しています。時には80cmを超えるような「ランカー」と呼ばれる大型シーバスがヒットすることもあり、その強烈な引きは一度味わうと病みつきになるでしょう。世界的に見ても、これほど魚影が濃いシーバスフィールドは稀有であるとの評価もあります。
ただし、常に爆釣が約束されているわけではありません。「どこへ行っても入れ食い、いつ行っても入れ食い、そういうわけではありません。ボートシーバスにはしっかりとしたゲーム性があり、アングラーが試したことに対して、その答えがしっかりと魚から返ってくる」という言葉が示すように、状況を読み、適切な戦略を立てることが釣果に繋がります。このゲーム性の高さが、単なる「釣れる釣り」以上の奥深さを与え、アングラーを夢中にさせるのです。魚影の濃さというポテンシャルの高さと、それを引き出すための技術や知識の探求が、東京湾ボートシーバスの尽きない魅力となっています。
ボートならではのメリット:ポイントへの近道と攻略の幅
陸っぱりからは決して届かない沖のストラクチャーや潮目、鳥山といった有望なポイントを直接狙えるのが、ボートフィッシングの大きなアドバンテージです。特に東京湾のような広大なフィールドでは、ボートの機動力が釣果を大きく左右します。反応がなければ次々とポイントを移動する「ランガン」スタイルで効率よく魚を探し出せるのは、まさにボートならではの強みと言えるでしょう。
また、小型のチャーターボートを利用すれば、入り組んだ運河筋や橋脚周りなど、大型船では攻めにくいポイントへもアプローチ可能です。船長との距離も近く、刻々と変化する状況に応じたアドバイスを受けやすいのもメリットです。岸からの釣り(ショア)と、本格的な沖釣り(オフショア)の中間に位置するこの「インショアゲーム」は、陸からは届かない未開拓のエリアや、沖に出過ぎなくても豊富なターゲットが存在する魅力的な領域であり、東京湾はその絶好の舞台となっています。このボートならではのアクセスの良さと攻略の幅広さが、アングラーに多様な楽しみ方を提供してくれるのです。
【シーズン別】東京湾ボートシーバス攻略法

東京湾のシーバスは一年を通して狙えるターゲットですが、季節ごとにシーバスの行動パターンや有効な釣り方が大きく変わります。それぞれの季節の特徴を理解し、適切な戦略を立てることが釣果アップへの近道です。
春(3月~5月):産卵後の荒食いとベイトフィッシュパターンを攻略
春はシーバスにとって水温が適水温となり、活発に動き回る季節です 。しかし、その動きは読みづらい面もあり、特にベイトフィッシュの存在に非常に敏感になる時期です。そのため、いかにベイトフィッシュがいるエリアで効率よく釣りをするかが釣果を上げる鍵となります。ストラクチャー周りにベイトがいればそこを重点的に、オープンエリアにベイトの気配があればそちらを攻めるなど、柔軟な対応が求められます 。
春の代表的なベイトとしては、「アミ」(小型の甲殻類)、「ハク」(ボラの稚魚でマイクロベイトの一種)、そしてナイトゲームの主役となる「バチ」(ゴカイなどの多毛類)が挙げられます。アミパターンの場合はクリア系のカラーにラメが入ったルアー、ハクパターンの場合はシルエットの小さなルアーが有効とされています。そして、春の風物詩とも言える「バチ抜け」パターンでは、シンキングペンシルや小型ミノーを流れに乗せてドリフトさせる釣りが効果的です。ミノーを使ったストラクチャー撃ちも春の定番パターンの一つです。このように、春はベイトの種類が多様で、状況変化も早いため、アングラーには観察力と対応力が試される、テクニカルで面白いシーズンと言えるでしょう。
夏(6月~8月):デイゲームはシェード、ナイトゲームは常夜灯周りが狙い目
夏場の東京湾は水温が非常に高くなるため、シーバスの捕食活動は水温が比較的低い朝まずめに集中する傾向があります 。この時間帯はトップウォータープラグへの反応が良く、水面を割ってシーバスがルアーに襲いかかるエキサイティングなゲームが楽しめます。
日が高くなり水温が上昇するにつれて、シーバスは日差しを避けて「シェード」(日陰)に身を潜めるようになります。橋脚の影や大型船の下など、シェードが形成される場所を的確に狙うことがデイゲームの鍵となります。一方、ナイトゲームでは、常夜灯周りが有望なポイントとなります。明暗の境界線にルアーを通すことで、ベイトを待ち伏せしているシーバスを効率よく狙うことができます。夏は時間帯によって狙うべき場所や釣り方が明確に変わるため、計画的な釣行が釣果に繋がります。
秋(9月~11月):ボートシーバスのハイシーズン!コノシロパターンで大型を狙え
秋は、数・サイズともに期待できるボートシーバスのハイシーズンです 。この時期の主役となるのが「コノシロパターン」。大型のベイトフィッシュであるコノシロをシーバスが盛んに捕食するため、ビッグベイトや大型のトップウォータールアーを使ったダイナミックな釣りが展開されます 。ルアーに激しくアタックしてくるランカーシーバスとのファイトは、秋ならではの醍醐味と言えるでしょう。
シーズン序盤はイワシをベイトとするパターンも多く、ミノーやバイブレーションで数釣りが楽しめることもあります 。また、水面直下をブリブリと泳いで強い引き波を出すウェイク系のミノーも秋には効果を発揮しやすいルアーです。秋は、数釣りも大型狙いも楽しめる、まさにシーバスアングラーにとって最高の季節。多様なベイトパターンに対応できる準備をして臨みましょう。
冬(12月~2月):低水温期の貴重な一本を獲る戦略
冬の東京湾は水温が低下し、シーバスの活性も下がるため、厳しい釣りを強いられることも少なくありません。しかし、この時期だからこそ出会える価値ある一尾もいます。アフタースポーン(産卵後)の大型シーバスが、オープンエリアでミノーやビッグベイトに反応することがあり、体力のある大型個体を狙うには面白い季節です 。
また、水深のあるエリアではシーバスジギングも有効な手段となります。特にフォール中のバイトが多いのが特徴で、アタリに集中することが重要です。カラーはナチュラル系とアピール系の両方を準備しておくと、状況に応じたローテーションが可能になります。低水温期はシーバスが底付近に定位し、積極的に餌を追わないことも多いため、ルアーをリフト&フォールさせてリアクションバイトを誘う釣りが効果的な場合もあります。冬の釣りは忍耐力も必要とされますが、厳しい条件下で手にした一匹の価値は格別です。
これで万全!東京湾ボートシーバスタックル完全ガイド
スポンサーリンク

東京湾ボートシーバスを快適に楽しむためには、適切なタックル選びが非常に重要です。ここでは、ロッド、リール、ラインシステム、そしてその他必要な小物について、選び方のポイントを解説します。
ロッドの選び方:長さ・硬さ・種類のポイント
ボートシーバスで使用するロッドの長さは、一般的に6フィートから7.6フィート(約1.8m~2.3m)程度のものが主流です。特に東京湾では、橋脚際や岸壁沿いなどのストラクチャー(障害物)をタイトに攻める「穴撃ち」や、ボートを障害物と平行につけてキャストするような状況が多いため、取り回しの良い6フィートから7フィート(約1.8m~2.1m)程度の短めのロッドが推奨されます。
ロッドの硬さ(パワー)については、使用するルアーの重さや狙うポイントによって異なりますが、バスロッドを流用する場合はM(ミディアム)~MH(ミディアムヘビー)クラス、シーバス専用ロッドであればL(ライト)~ML(ミディアムライト)クラスが目安となります。ビッグベイトなど大型ルアーを扱う場合は、よりパワーのあるH(ヘビー)クラスのロッドが必要になることもあります 。シマノの「ディアルーナBS S610M」
21 ディアルーナBS S610M2021新製品 シマノ [2109ss] 大型便A 価格:23,870円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
や、ビッグベイト用の「ディアルーナBS B63H」
シマノ(SHIMANO) ソルトウォーターロッド シーバス ディアルーナ BS 2021年モデル B68ML ボートシーバス 価格:18,610円(税込、送料無料) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
などが具体的なモデルとして挙げられます 。様々な状況に対応できる汎用性の高い一本を選ぶか、特定の釣りに特化したロッドを揃えるかは、ご自身のスタイルに合わせて検討すると良いでしょう。
リールの選び方:番手・ギア比・耐久性
リールは、スピニングリールであればシマノ社製で2500番~4000番クラス
シマノ(SHIMANO) 22 ステラ 3000MHG 043931 価格:72,406円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
、ダイワ社製であれば2000番~3000番クラスが一般的です
ダイワ(Daiwa) 24セルテート LT3000 LT3000 00061179 価格:48,143円(税込、送料無料) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
。ベイトリールを使用する場合は、シマノ社製で100番~200番クラスが目安となります。
東京湾のボートシーバスはヒット数が多く、また80cmを超える大型魚が掛かることもあるため、リールには高い耐久性が求められます。剛性の低いリールでは、度重なるファイトですぐにガタがきてしまう可能性があります。ギア比については、ルアーの回収速度やファイト時のパワーに関わってきます。シマノの「ツインパワー 3000MHG」
シマノ(SHIMANO) 24 ツインパワー 3000MHG 3000MHG 046833 価格:40,611円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
や「エクスセンスDC XG」エクスセンスDC XGなどが具体例として挙げられますが 、巻き取りスピードを重視するならハイギア(HG)やエクストラハイギア(XG)、トルクを重視するならノーマルギアやパワーギア(PG)といった選択肢があります。また、ジギングなどで深場を攻めるか否かでラインが100m以上スプールに負けることができるかも重要です。ルアーの種類や釣り方、個人の好みに合わせて選びましょう。
ラインシステム:PEラインとリーダーの適切な号数と結束
メインラインには、感度と強度に優れたPEラインを使用するのが一般的です。太さは1.0号から1.5号程度が推奨されます。
サンライン PEライン ベーシックPE 150m 1号(16lb) マルチカラー [メール便] 価格:739円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
リーダーは、根ズレ対策としてPEラインの先に結束するもので、ナイロンラインなら24ポンド~30ポンド
サンライン PEライン ベーシックPE 150m 1号(16lb) マルチカラー [メール便] 価格:739円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
、フロロカーボンラインなら16ポンド以上
VARIVAS バリバス VEP ショックリーダー [ナイロン] 12LB・16LB・20LB 汎用ショックリーダー 価格:1,370円(税込、送料別) (2025/5/10時点) 楽天で購入 |
が目安です。ビッグベイトなど大型ルアーを使用する場合は、PE3号に60ポンドのナイロンリーダーといった、より太い組み合わせも用いられます 。
ボートシーバスでは、障害物をタイトに攻めることが多く、またヒット数も多いため、ラインの耐久性が非常に重要になります。細すぎるラインは、根ズレによるラインブレイクのリスクを高めるだけでなく、大型魚とのファイトでも不利になるため、あまりメリットはありません。PEラインとリーダーの結束は、FGノットやPRノットなど、強度が高く結びコブの小さいノットを確実に習得しておくことが大切です。
その他小物:スナップ、プライヤー、フィッシュグリップなど
ロッド、リール、ライン以外にも、快適で安全な釣りにはいくつかの小物が欠かせません。
- スナップ: ルアー交換を素早く行うために使用します。サイズは1番~2番程度が一般的です。
- プライヤー: フックを外したり、スプリットリングを開閉したりする際に必須です。シーバスの口は硬く、また暴れることもあるため、安全のためにも必ず用意しましょう。
- フィッシュグリップ: シーバスを安全に掴むための道具です。鋭いエラ蓋やフックから手を守ります。
- ランディングネット: 多くの遊漁船で用意されていますが、持参する場合はボートに適したサイズのものを選びましょう。
- ヘッドライト: ナイトゲームでは必須アイテムです。手元を照らし、安全な作業を助けます。
- 帽子・サングラス: 日差し対策だけでなく、飛んでくるルアーやフックから頭部や目を守るためにも重要です。
- レインウェア: 天候急変に備えるだけでなく、航行中の波しぶきを防ぐためにも、天気が良い日でも持参することをおすすめします。
- ライフジャケット: 乗船中は必ず着用します。国土交通省の安全基準に適合した桜マーク付きのものを選びましょう。多くの船宿で無料レンタルがあります。
これらの小物を適切に準備することで、より安全で快適なボートシーバスフィッシングを楽しむことができます。
表1: おすすめタックルセッティング例
スタイル | ロッド(長さ、硬さ、例) | リール(番手、ギア比、例) | メインライン(PE、号数/ポンド) | リーダー(素材、ポンド) |
---|---|---|---|---|
オールラウンド | 6.6ft前後、ML~Mクラス (例: Shimano Dialuna BS S610M) | スピニング 2500~3000番、HG (例: Shimano Twin Power 3000MHG) | PE 1.0~1.2号 | フロロカーボン 20~25ポンド |
ストラクチャー撃ち専門 | 6.0ft~6.6ft、L~MLクラス (例: 穴撃ち用ショートロッド) | スピニング 2500番、ノーマル~HG | PE 1.0~1.5号 | フロロカーボン 25~30ポンド |
ビッグベイトスペシャル | 6.3ft~7.0ft、H~XHクラス (例: Shimano Dialuna BS B63H) | ベイトリール 150~200番、XG (例: Shimano Exsence DC XG) | PE 2.0~3.0号 | ナイロン 40~60ポンド |
Google スプレッドシートにエクスポート
この表はあくまで一例です。ご自身の体力や好み、メインとする釣り方、船長の推奨などを考慮して、最適なタックルセッティングを見つけてください。
釣果を左右する!東京湾ボートシーバスルアー選びの極意
スポンサーリンク

東京湾のボートシーバスフィッシングにおいて、ルアー選びは釣果を大きく左右する重要な要素です。ここでは、定番ルアーの種類と特徴、状況に応じたローテーション術、そしてカラーセレクトの基本について解説します。
定番ルアーの種類と特徴(ミノー、バイブレーション、シンキングペンシル、トップウォーター、ビッグベイト)
東京湾のボートシーバスでは、状況に応じて様々な種類のルアーが活躍します。
- ミノー: 最も汎用性が高く、表層から中層まで様々なレンジを攻略できます。フローティング、シンキング、サスペンドといったタイプがあり、リップの形状や大きさによって潜行深度やアクションも異なります。代表的なものとして、メガバスの「X-80SW」
メガバス X-80 SW Megabass
価格:1,683円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
、OSPの「ルドラ」
OSP アシュラ ルドラ130MSF(ミディアムスローフローティング) (1) 【メール便配送可】 【まとめ送料割】【pt10】
価格:2,200円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
や「ヴァルナ」
オーエスピー ヴァルナ 110 サスペンド 【1】
価格:2,200円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
、ダイワの「モンスターウェイク」
ダイワ モアザン モンスターウェイク 156F チャートヘッドイナッ子
価格:2,291円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
などが挙げられます。初心者にはビーフリーズ78sなどが推奨されることもあります。 - バイブレーション(メタルバイブ、鉄板バイブ含む): 広範囲を効率よく探るのに適しており、特に深めのレンジを攻略する際に有効です。強い波動とフラッシングでシーバスにアピールします。ジャッカルの「ビッグバッカー」シリーズ やシマノの「サルベージプレート」 などが人気です。
●ジャッカル ビッグバッカー107 (1) 【メール便配送可】 【まとめ送料割】
価格:1,185円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
【マラソン期間中はエントリー&3点購入で最大P28倍!】シマノ ルアー エクスセンス サルベージプレート 115S JM-L28U 006 キョウリンアカキン【ゆうパケット】
価格:1,232円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入- シンキングペンシル: ナチュラルなアクションで、特に「バチ抜け」パターンやプレッシャーの高い状況で効果を発揮します。表層を漂うように引いてくるのが基本です。「ワンダー」や「エリア10」などが定番です。
ラッキークラフト(LUCKY CRAFT) WANDER(ワンダー) ESG 80mm キャンディーグローピーチ
価格:1,624円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
【エントリーで最大P10倍! 5/9 20:00スタート! 】【全17色】 ガイア エリア10 EVO その1 (シーバス ルアー バチ抜け) ゆうパケット可
価格:1,237円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入- トップウォータープラグ: 水面でアクションさせ、シーバスのバイトシーンを視覚的にも楽しめるエキサイティングなルアーです。夏の朝まずめや、ベイトが水面で追われている状況で活躍します。大型のコノシロを模した「コノシロペンシル185F」 や「メガドッグ220」 などがあります。
【マラソン期間中はエントリー&3点購入で最大P28倍!】シマノ ルアー エクスセンス コノシロペンシル 185F 007 マットチャート [XL-T18T]
価格:3,195円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
【在庫限定20%OFF】メガバス メガドッグ 【まとめ送料割】【24bss】
価格:3,344円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入- ビッグベイト: コノシロなど大型のベイトフィッシュを捕食しているシーバスを狙う際に使用します。強烈なアピール力でランカーサイズを引き寄せます 。
- ソフトルアー(ワーム)とジグヘッド: よりナチュラルなアプローチが有効な状況や、食い渋った時に効果的です。コアマンの「VJ-16」は初心者にも扱いやすく、実績も高いルアーとして知られています。また、「アルカリシャッド」も定番の一つです。
COREMAN コアマン VJ-16 バイブレーションジグヘッド 16gram シーバス 青物 シルバーヘッド ピンクヘッド ゴールドヘッド マイワシ 沖堤イワシ ピンクバック ピンクパール シャローベイト イワシゴールド シャローイワシ 沖堤ピンク アカキン ケイムラパールピンク
価格:1,540円(税込、送料別) (2025/5/10時点)
楽天で購入
これら多種多様なルアーが存在すること自体が、東京湾のシーバスが様々な状況やベイトに対応して捕食行動をとることを示唆しています。一つのルアーに固執するのではなく、状況に合わせてルアーを使い分ける柔軟性が求められます。
状況別ルアーローテーション術とアクションのコツ
ボートシーバスで釣果を上げるためには、まず「レンジ(魚がいる水深)」を合わせることが最も重要で、次に「アクション」が重要になると言われています。
多くの場合、プラグ系ルアーの基本アクションは「タダ巻き」(一定速度でのリトリーブ)です。まずはタダ巻きで様子を見て、アタリがなければリトリーブスピードを変えたり、トゥイッチやジャークといったロッドアクションを加えたりして反応を探るのがセオリーです。ビッグペンシルの場合は、水面でスプラッシュを上げながらリズミカルに首を振らせるドッグウォークアクションが基本です。ミスバイトがあってもアクションを止めずに続けることが、フッキングに持ち込むコツとされています 。
ジギングの場合、青物狙いのような激しいシャクリはシーバスには不向きで、基本的にはリトリーブだけで誘います。特にシーバスジギングではフォール中のバイトが多いため、フォールに集中することが肝心です。活性が低い時やボトム付近に魚がいる場合は、ルアーをリフト&フォールさせてリアクションバイトを誘うのも有効なテクニックです。
このように、まずは基本となるレンジとアクションで魚の反応を探り、そこから状況に合わせてルアーの種類やアクションを調整していくという、体系的なアプローチが釣果への近道となります。
カラーセレクトの基本:ナチュラル系とアピール系の使い分け
ルアーのカラーも釣果に影響を与える要素の一つです。特にシーバスジギングでは、カラーの違いで反応が大きく変わることがあると言われています。基本的には、ベイトフィッシュを模した「ナチュラル系」と、派手な色で魚に強くアピールする「アピール系」の2タイプを揃えておくことが大切です。
水が澄んでいる状況や日中の釣りでは、イワシカラーやブルー系といったナチュラルカラーが効果的な場合があります。一方、水が濁っている時や朝夕まずめ、ナイトゲームなどでは、オレンジゴールドやピンク、チャートリュースといったアピール系のカラーが有効になることが多いです。春のアミパターンの際には、クリア系のボディにラメが入ったカラーが実績を上げています。
光量や水色、水深、そしてその時のベイトの種類など、様々な要因によって反応の良いカラーは変化します。固定観念にとらわれず、状況に合わせてカラーローテーションを試みることが重要です。
表2: シーズン・ベイト別おすすめルアータイプとカラー例
シーズン | 代表的なベイト | おすすめルアータイプ | 代表的なカラー系統 | 簡単な戦略ノート |
---|---|---|---|---|
春 | バチ(多毛類) | シンキングペンシル、小型フローティングミノー | 赤黒系、クリア系、チャート系 | 流れに乗せてゆっくりと漂わせる。表層を意識。 |
ハク(ボラ稚魚) | 小型ミノー(5-7cm)、小型シンキングペンシル、小型バイブ | クリア系、シラス系、シルバー系 | マイクロベイトパターン。ルアーサイズを合わせることが重要。 | |
アミ(甲殻類) | 小型ワーム、小型シンキングペンシル | クリア系(ラメ入り)、ピンク系 | アミの集合体(アミボール)を意識し、スローに誘う。 | |
夏 | イワシ、小魚 | トップウォータープラグ、小型ミノー、メタルバイブ | ナチュラルイワシ、クリア系、シルバー系、ゴールド系 | 朝まずめはトップウォーター。日中はシェード撃ち。ナイトゲームは明暗部。 |
秋 | コノシロ | ビッグベイト、大型トップウォーターペンシル、大型ミノー | コノシロカラー、ボラカラー、チャート系 | 大型ベイトパターン。ルアーの存在感を出し、アピール重視。 |
イワシ、サッパ | ミノー、バイブレーション、スピンテールジグ | ナチュラルイワシ、シルバー系、ゴールド系、アカキン | 数釣りが期待できる。手返し良く広範囲を探る。 | |
冬 | 深場のベイトフィッシュ | メタルジグ、鉄板バイブ、ディープミノー | ピンクシルバー、アカキン、グロー系、ナチュラル系(澄み潮時) | ボトム付近や深場を丁寧に探る。リアクションバイト狙いやフォールでのアタリに集中。ジギングも有効。 |
Google スプレッドシートにエクスポート
この表はあくまで一般的な傾向であり、実際の状況は常に変化します。船長の指示や周囲の状況をよく観察し、柔軟にルアーやカラーをローテーションしていくことが、東京湾ボートシーバス攻略の鍵となります。
釣果アップに直結!ボートシーバス実釣テクニック
スポンサーリンク

東京湾ボートシーバスでコンスタントに釣果を上げるためには、基本的なテクニックの習得が不可欠です。正確なキャスト、効果的なルアーアクション、そして確実なランディングに至るまで、実釣で役立つコツを解説します。
正確なキャストが釣果を分ける!ストラクチャー撃ちのコツ
ボートシーバス、特に東京湾のようなストラクチャーが多いフィールドでは、キャストの精度が釣果に直結します。橋脚や岸壁、バース(係留施設)などのストラクチャー周りでは、シーバスが障害物に寄り添うように潜んでいることが多いため、ルアーを「ストラクチャーを舐めるように」引いてこられる着水点に正確にキャストすることが求められます。ストラクチャーの奥に投げ込み、ルアーが泳ぎながらストラクチャー際を通過するようにコントロールするのが理想的です。
オープンウォーターで広範囲を探る場合は、できるだけ遠くに、そして船が進行している前方に向かってキャストすることが重要です。船は常に少しずつ前に進んでいるため、新しいポイントは前方にあることがほとんどです。船の後方に投げると、他のアングラーとお祭り(ラインが絡まること)する原因になるだけでなく、既に攻められたポイントにルアーを通すことになり、釣果が期待できません。キャスティングはボートシーバスの基本であり、その精度を高めることが釣果アップへの第一歩です。
基本的なルアーアクションと効果的な誘い方(タダ巻き、トゥイッチ、ジャーク等)
多くの場合、ミノーやバイブレーションといったプラグ系ルアーの基本アクションは「タダ巻き」(一定速度でリールを巻くだけ)です。まずはタダ巻きでシーバスの反応を見て、アタリがなければリトリーブスピードに変化をつけたり、ロッドを軽くあおる「トゥイッチ」や、もう少し強く引く「ジャーク」といったロッドアクションを加えたりして誘いをかけるのがセオリーです。
トップウォータープラグの場合は、水面で左右に首を振らせる「ドッグウォーク」アクションが基本です。メタルジグを使用する場合、青物狙いのように激しくシャクるのではなく、シーバスに対してはシンプルなリトリーブや、フォール(沈下)中のバイトを意識した誘いが効果的なことが多いです。活性が低い時やボトム付近に魚がいる場合は、ルアーを一旦底まで沈め、そこから竿先で跳ね上げて再び沈める「リフト&フォール」も有効なテクニックです。このように、まずはシンプルなアクションから試し、魚の反応を見ながら徐々に変化を加えていくというアプローチが、効率よくヒットパターンを見つけ出すコツです。
レンジ攻略の重要性:シーバスのいる層を的確に探る
シーバスを釣る上で最も重要な要素は「レンジ」、つまりルアーを泳がせる水深を合わせることであると、多くの経験豊富なアングラーや船長が指摘しています。シーバスはその日の状況によって、表層、中層、ボトム(底)付近と、様々な水深にいる可能性があります。船長から「水深〇〇m、反応は底から〇〇m」といったアナウンスがあれば、その指示ダナ(魚がいる水深)を重点的に攻めることが釣果への近道です。
フローティングミノーは表層、シンキングミノーは沈めて中層、ディープダイバーやバイブレーション、メタルジグはさらに深いレンジを探るのに適しています。ルアーの種類だけでなく、リトリーブスピードやロッドの角度によってもルアーの潜行深度は変わるため、これらをコントロールしてシーバスがいるレンジを的確に、そして長くルアーを通せるようにすることが大切です。様々なルアーをローテーションしながら、その日のヒットレンジを見つけ出すことが、連続ヒットへの鍵となります。
アワセとファイトのコツ:バラシを防ぎ確実にキャッチする
シーバスからのアタリがあったら、しっかりとフッキングさせ、取り込みまで持ち込むことが重要です。近年では、リールの性能向上もあり、特にボートシーバスでは竿を大きくあおるのではなく、リールを力強く巻くことでフッキングさせる「巻きアワセ」が主流になりつつあります。
シーバスはエラ洗い(水面で頭を振ってフックを外そうとする行動)をしたり、俊敏に方向転換したりするため、ファイト中にラインテンションを緩めてしまうとフックが外れやすくなります(バラシ)。特にバーブレスフック(カエシのない針)を使用している場合は、ラインを弛ませないことが一層重要になります。常に一定のテンションを保ち、ロッドの弾力を活かして魚の引きをいなしながら寄せることが大切です。魚が船べりまで寄ってきたら、無理に抜き上げようとせず、船長にランディングネットで確実にすくってもらいましょう。
どこで釣れる?東京湾ボートシーバス人気ポイントエリア
スポンサーリンク

東京湾は広大で、シーバスが潜むポイントも多岐にわたります。ここでは、代表的なポイントのタイプと、それぞれの攻め方の基本を紹介します。ただし、日々の状況によって魚の付き場は変わるため、最終的には船長の判断に従うことが最も重要です。
湾奥エリア:運河・橋脚・バース周りの攻め方
東京湾の奥深くには、無数の運河が走り、多くの橋が架かり、大小様々なバース(係留施設)が点在しています。これらの人工ストラクチャーは、シーバスにとって絶好の隠れ家であり、またベイトフィッシュが集まる場所でもあるため、一級のポイントとなります。京浜運河や横浜港周辺、千葉側の河川や工業地帯の岸壁などが代表的なエリアです。
これらのストラクチャーを攻める際は、シーバスが潜んでいそうなシェード(影)やカケアガリ、流れのヨレなどを狙って、ルアーを正確にキャストすることが求められます。特に橋脚周りでは、明暗の境界線が狙い目となることが多いです。ストラクチャーの隙間や奥を狙う「穴撃ち」と呼ばれるテクニックも、湾奥エリアでは非常に有効です。こうした複雑な地形を理解し、的確にルアーを送り込む技術が釣果を左右します。
オープンウォーターエリア:潮目・鳥山・ブレイクラインの見つけ方
湾奥のストラクチャー群から少し離れたオープンウォーターエリアも、ボートシーバスの魅力的なポイントです。このような場所では、海面の変化や鳥の動きが重要な手がかりとなります。「潮目」(異なる潮の流れがぶつかり合う場所)はプランクトンや小魚が集まりやすく、それを追ってシーバスも集まってきます。また、「鳥山」(海鳥が小魚の群れにダイブしている状態)は、大規模なナブラ(捕食活動)が発生しているサインであり、シーバスだけでなく、時にはサワラやイナダ・ワラサといった青物もヒットすることがあります。
目に見える変化だけでなく、水中にもシーバスが好むポイントは存在します。海底の地形変化である「ブレイクライン」(カケアガリ)なども、ベイトフィッシュが溜まりやすく、シーバスが回遊してくるルートになることがあります。オープンウォーターでは、広範囲を観察し、こうした変化を見つけ出すことが重要になります。
河口エリア:ベイトが集まる好ポイントの探し方
荒川、隅田川、旧江戸川、多摩川など、東京湾に注ぐ多くの河川の河口部も、シーバスの好ポイントとして知られています。河川から流れ込む栄養分によってプランクトンが豊富に発生し、それを食べる小魚が集まり、さらにその小魚を狙ってシーバスが回遊してくるという食物連鎖が形成されやすいエリアです。
特に、潮の干満によって流れが複雑に変化する河口部では、流れのヨレやカケアガリ、淡水と海水が混じり合う汽水域などが狙い目となります。春先には、産卵を終えたシーバスが体力を回復させるために、流れの穏やかな岸寄りのカケアガリを好む傾向もあります。河口エリアでは、潮の流れを読み、ベイトフィッシュの動きを予測しながらポイントを探ることが重要です。
(注意点)具体的なポイントは船長に確認し、安全に配慮する
ここまで代表的なポイントのタイプを紹介してきましたが、実際にどのポイントで釣れるかは、その日の天候、潮汐、ベイトの状況などによって刻々と変化します。そのため、釣行当日の具体的なポイント選びは、最新の情報と長年の経験を持つ船長の判断に委ねるのが最も確実です 。
船長は、魚探の反応や他の船からの情報、そして自身の経験に基づいて、最も釣れる可能性の高いポイントへ案内してくれます。乗船中は常に船長の指示に従い、安全に配慮しながら釣りを楽しみましょう。分からないことがあれば遠慮なく船長に質問し、コミュニケーションを取りながら釣りをすることが、釣果アップにも繋がります。
初心者でも安心!東京湾ボートシーバスQ&A

東京湾ボートシーバスは、初心者でも十分に楽しめる釣りです。ここでは、初めて挑戦する方が抱きやすい疑問や不安にお答えします。
おすすめの遊漁船(チャーターボート)の選び方と予約のポイント
東京湾には多くのボートシーバスガイド船がありますが、初心者の方が船を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 初心者歓迎・レンタルタックル完備: 多くの船宿が初心者向けのサービスを提供しており、タックル一式をレンタルできるところがほとんどです。手ぶらで参加できるプランを用意している船宿もあります 。
- 丁寧なレクチャー: 船長やスタッフが釣り方やルアーの操作方法などを丁寧に教えてくれる船宿を選びましょう。特に「ゴーゴーガイドサービス」や「海猫」、「アンリミテッド」などは初心者への丁寧な対応で知られています 。
- 釣果情報や口コミの確認: 船宿のウェブサイトやSNSで最新の釣果情報をチェックしたり、実際に利用した人の口コミ(レビュー)を参考にしたりするのも良いでしょう。船長の得意な釣りや人柄なども垣間見えることがあります。
- 予約方法: 予約は電話が一般的ですが、最近ではウェブサイトの予約フォームやLINEで受け付けている船宿も増えています。人気の船宿や週末は早めに予約が埋まることがあるため、釣行日が決まったら早めに連絡しましょう。
船長との相性も重要です。親切で丁寧な指導をしてくれる船長や、釣らせようと熱心にポイントを探してくれる船長など、様々なタイプの船長がいます。いくつかの船宿の情報を比較検討し、自分に合った船を見つけることが、楽しい釣行への第一歩です。
当日の持ち物リストと服装のアドバイス(季節別)
ボートシーバスを楽しむためには、事前の準備が大切です。以下に代表的な持ち物と服装のアドバイスをまとめました。
<必ず持っていくもの>
- レインウェア(雨合羽): 天気が良い日でも、航行中の波しぶきや突然の雨に備えて必ず持参しましょう。防寒着としても役立ちます。
- 帽子: 日差し対策だけでなく、ルアーやフックから頭部を守るためにも着用しましょう。
- サングラス(偏光グラス推奨): 強い日差しや水面のギラつきを抑えるだけでなく、飛んでくるルアーなどから目を保護する重要なアイテムです。
- 履物: 滑りにくいデッキシューズや長靴、スニーカーなどが適しています。濡れても良いものを選びましょう。新しいサンダルは滑りやすいことがあるので避けた方が無難です。
- 飲み物・食べ物: 船上では水分補給が重要です。夏場は特に多めに用意しましょう。軽食もあると便利です。
- ライフジャケット: 乗船中は必ず着用します。国土交通省認定の桜マーク付きのものが必要です。多くの船宿で無料レンタルがあります。
<釣り道具(レンタルしない場合)>
- ロッド、リール、ラインシステム
- ルアー(様々な種類とカラーを準備)
- プライヤー(フックを外す際に必須)
- フィッシュグリップ
- タックルボックス
<季節や状況に応じてあると便利なもの>
- 日焼け止め: 特に夏場は紫外線が強いので必須です。
- タオル: 手を拭いたり、汗を拭ったりするのに便利です。
- 防寒着: 冬場はもちろん、季節の変わり目や風の強い日には体感温度が下がるため、重ね着できるものを用意しましょう。
- ヘッドライト: ナイトゲームや早朝・夕まずめの薄暗い時間帯に役立ちます。
- クーラーボックス: 釣った魚を持ち帰る場合に必要です。
- 酔い止め薬: 船酔いが心配な方は事前に服用しておきましょう。
服装は、動きやすく、汚れても良いものを選びましょう。季節に合わせて調整し、天候急変にも対応できるように準備しておくことが大切です。
船酔い対策と船上での基本マナー
せっかくのボートフィッシングも、船酔いしてしまっては楽しめません。船酔いしやすい方は、以下の対策を試してみてください。
- 釣行前日は十分な睡眠をとる。
- 乗船前に食べ過ぎたり、空腹すぎたりしないようにする。
- 乗船中は遠くの景色を見るようにし、下を向いての作業を長時間続けない。
- 酔い止め薬を事前に服用する(乗船30分~1時間前が目安)。
- 船長によっては、船酔いしにくい操船を心がけてくれたり、ラインシステムの手伝いなど下を向く作業をサポートしてくれたりする場合もあります。
船上では、他の乗船者や船長に配慮した行動を心がけましょう。
- 船長の指示に従う: 安全確保やポイント移動など、船長の指示には必ず従いましょう。
- キャスト時の注意: ルアーを投げる際は、周囲に人がいないか必ず確認しましょう。
- 荷物の整理整頓: 自分の釣り道具や荷物はコンパクトにまとめ、船上の通路を塞がないようにしましょう。
- 騒音への配慮: 特にマリーナ内や早朝・夜間は、大声を出したり騒いだりしないようにしましょう。
- ゴミは持ち帰る: 釣り糸の切れ端や空き缶、弁当の容器など、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
これらのマナーを守り、お互いに気持ちよく釣りができるように協力し合うことが大切です。
スポンサーリンク
安全に楽しむために!東京湾ボートシーバスのルールとマナー

東京湾ボートシーバスを安全かつ持続的に楽しむためには、定められたルールを守り、周囲への配慮を忘れないことが重要です。
ライフジャケット着用の義務と推奨品
日本では、平成30年2月から、小型船舶の乗船者全員にライフジャケットの着用が義務付けられています。これは遊漁船も例外ではなく、違反した場合、船長が行政処分の対象となることがあります。
着用するライフジャケットは、国土交通省が定める安全基準に適合した製品(桜マーク付き)である必要があります。多くの遊漁船では、この基準を満たしたライフジャケットを無料で貸し出していますので、持っていない場合でも心配ありません。ご自身で用意する場合は、動きやすく釣りの邪魔になりにくい、膨張式のものがおすすめです。何よりもまず、自身の安全を守るために、乗船中は必ず正しくライフジャケットを着用しましょう。
キャッチ&リリースと資源保護への協力のお願い
東京湾の豊かなシーバス資源を未来へ繋いでいくために、アングラー一人ひとりの資源保護への意識が求められています。多くの船長や釣り人が、必要以上のキープを避け、キャッチ&リリースを推奨しています。特に、産卵を控えた大型の個体や、まだ小さい個体は積極的にリリースすることが望ましいでしょう。
リリースする際は、魚へのダメージを最小限に抑えることが大切です。魚を地面に直接置かず、濡れたタオルやマットの上で扱う、フックはバーブレス(カエシなし)もしくはバーブを潰したものを使用する、写真撮影などは素早く済ませ、できるだけ水から出している時間を短くする、といった配慮が魚の生存率を高めます。一部の遊漁船や団体では、「産卵期はオールリリース」「6月~9月の旬の時期のみ65cm未満を一人2尾までキープ可」「ルアーのフックはシングルバーブレス2本まで」といった自主的なルールを設けている場合もあります。これらのルールは法的な強制力がない場合もありますが、資源保護の観点から積極的に協力することが推奨されます。
航行ルールと他の船舶への配慮、ゴミの持ち帰り
東京湾は多くの船が行き交う海域です。ボートシーバスを楽しむ際は、海上交通のルールを守り、他の船舶の航行を妨げないように注意が必要です。特に大型船が航行する主要な航路内では、遊漁を避けたり、大型船の進路を妨げないようにしたりすることが求められます。また、マリーナ内など、釣り禁止区域が設定されている場所もありますので、事前に確認し、ルールを遵守しましょう。
そして、最も基本的なマナーとして、釣りで出たゴミは必ず全て持ち帰ることが鉄則です。釣り糸やルアーのパッケージ、飲食物の容器などが海に捨てられると、環境汚染や海洋生物への悪影響に繋がります。美しい東京湾の自然と釣り場を守るために、一人ひとりが責任を持った行動を心がけましょう。
まとめ
東京湾のボートシーバスフィッシングは、都市の利便性と世界レベルの釣りの魅力が融合した、他に類を見ないエキサイティングなアクティビティです。本記事では、その魅力から季節ごとの攻略法、タックルやルアーの選び方、実釣テクニック、さらには安全ルールやマナーに至るまで、幅広く解説してきました。
春の多様なベイトパターン、夏のトップウォーターゲーム、秋のハイシーズンにおけるランカー狙い、そして冬のテクニカルな釣り。一年を通して様々な表情を見せる東京湾のシーバスは、アングラーを飽きさせることなく、常に新たな挑戦と発見をもたらしてくれます。
この記事で得た知識を活かし、ぜひ一度、東京湾のボートシーバスに挑戦してみてください。経験豊富な船長が、安全で楽しい釣りをサポートしてくれるはずです。都会の喧騒を忘れ、広大な海の上でシーバスとの知恵比べに興じる時間は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。安全に配慮し、ルールとマナーを守りながら、東京湾ボートシーバスの奥深い世界を存分に楽しんでください。
[…] 東京湾ボートシーバス攻略ガイド!爆釣ポイントから必須タックル、釣果アップの秘訣まで徹底解説 […]