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マゴチ釣り完全ガイド!初心者でも釣れるルアー&餌釣りのコツ、釣り場を徹底解説

夏の強い日差しを浴びながら、力強い引きで釣り人を魅了する魚、マゴチ。その上品な白身は「夏のフグ」とも称されるほどの絶品で、一度食べたら忘れられない高級魚です。しかし、その高級なイメージとは裏腹に、正しい知識とアプローチさえ身につければ、初心者でも十分に狙うことができるターゲットでもあります。独特の首を振るファイトは、一度味わうと病みつきになること間違いなしです。

この記事では、これからマゴチ釣りを始めたいと考えているあなたのために、マゴチの生態から、必要な道具、ルアーと餌釣りの具体的なテクニック、さらには実績の高い釣り場まで、全ての情報を網羅した完全ガイドをお届けします。この記事を読み終える頃には、きっと自信を持って最初の一匹を釣り上げる準備が整っているはずです。

まずは知っておきたい!マゴチの生態とシーズン

ターゲットを理解することは、釣果への一番の近道です。マゴチがどのような魚で、いつ、どこで活発になるのかを知ることで、あなたの釣りは格段に戦略的になります。

マゴチってどんな魚?

マゴチは、平たい体と大きな口が特徴的な魚で、その姿は海底の砂や泥に擬態するために完璧にデザインされています。彼らは典型的な「待ち伏せ型」の捕食者で、海底にじっと潜んで獲物が近づくのを待ち構えます。

主な餌は、シロギスやハゼといった小魚、そしてエビやカニなどの甲殻類です。この生態こそが、マゴチ釣りの最大のキモを解き明かす鍵となります。マゴチは海底に潜んで、自分の真上を通り過ぎるか、近くに落ちてくる獲物を下から見上げて襲います。そのため、彼らの捕食範囲(ストライクゾーン)は海底からわずか30cmから50cmという非常に狭い範囲に限られます。つまり、「ルアーや餌をいかに海底付近でアピールし続けるか」が、釣果を分ける絶対的なルールとなるのです。この原則を理解すれば、なぜ特定のアクションや仕掛けが有効なのか、その理由が見えてくるでしょう。

マゴチ釣りのベストシーズンは「夏」!

マゴチ釣りには「照りゴチ」という言葉があります。これは、夏の強い日差しが照りつける頃にマゴチが最も美味しくなり、釣りシーズンとしても最盛期を迎えることを意味します。

マゴチはヒラメなど他の魚に比べて高水温を好み、水温が上がる夏に活発に捕食活動を行います。一般的に、6月から9月がベストシーズンとされ、この時期には産卵のために浅場に接岸してくるため、陸っぱりからでも大型を狙う絶好の機会となります。もちろん、地域差はありますが、春の終わりから秋にかけて長く楽しめるのも魅力の一つです。

釣果を左右する時間帯と潮回り

マゴチを釣る上で、タイミングを見極めることは非常に重要です。特に意識したいのが「マズメ」と「潮の動き」です。

  • マズメ時を狙う「マズメ」とは、日の出前後の「朝マズメ」と、日没前後の「夕マズメ」を指す時間帯です。この時間帯は、光量の変化によってプランクトンが活発になり、それを食べる小魚が集まり、さらにその小魚を狙うマゴチなどの捕食者の活性も一気に高まります。一日の中で最も魚が釣れやすい「ゴールデンタイム」と言えるでしょう。
  • 潮の動きを意識する潮が止まっている「潮止まり」の時間帯よりも、潮が動いている時間帯の方が、ベイトフィッシュの動きが活発になり、マゴチの食い気も立ちます。特に、潮が大きく動く「大潮」や「中潮」の日が狙い目です。具体的には、満潮や干潮の潮止まりから潮が動き出すタイミング、「上げ3分から上げ7分」や「下げ7分から下げ3分」と呼ばれる時間帯が最もチャンスが多いとされています。

釣行前には必ず潮見表を確認し、「マズメ」と「潮が動く時間帯」が重なるタイミングを狙うことで、釣果を得る確率を最大限に高めることができます。

ただし、マゴチ釣りの面白い点は、マズメ時だけでなく、日中の日が高い時間帯でも十分に釣果が期待できることです。特に夏場の「照りゴチ」のシーズンは、日差しが強くても活発に餌を追うことがあります。朝早くや夕方に釣行できない初心者の方でも、日中にチャンスがあるのは大きな魅力と言えるでしょう。

初心者向けマゴチ釣りの始め方【陸っぱり編】

ここからは、陸っぱり(おかっぱり)からマゴチを狙うための具体的な準備について解説します。

どこで釣れる?代表的な釣り場3選

マゴチは特定の環境を好みます。闇雲に竿を出すのではなく、マゴチが潜んでいそうな場所を狙うことが重要です。

  1. サーフ(砂浜)広大な砂浜はマゴチの絶好の生息地です。ただし、ただ広いだけの場所を狙うのは非効率。沖へ向かう強い流れである「払い出し」や、海底の砂が盛り上がった「サンドバー」、ワンド(内湾)など、地形に変化がある場所を探しましょう。このような場所には餌となる小魚が集まりやすく、マゴチもそれを待ち伏せています。
  2. 河口川の淡水と海の海水が混じりあう「汽水域」である河口は、栄養分が豊富でベイトフィッシュの宝庫です。そのため、マゴチにとっても一級のポイントとなります。マゴチは時に川を10km以上も遡上することがあり、川筋や橋脚周りも狙い目です。
  3. 堤防・漁港足場が良く、初心者でも安全に釣りができるのが堤防や漁港です。船が通るために掘られた「船道(ふなみち)」や、海底に沈んでいる岩「沈み根」、海底の質が砂地から岩場に変わる場所など、変化のあるポイントを狙いましょう。こうした場所はマゴチが身を隠しやすく、餌を待つのに最適な環境です。

これだけは揃えたい!基本のタックル

マゴチ釣りは、シーバス(スズキ)用やヒラメ用のタックルを流用できるため、専用品を揃えなくても始められます。釣り場に合わせた基本的なタックルを以下の表にまとめました。

釣り場ロッドの長さリールサイズ(スピニング)メインライン(PE)リーダー(フロロカーボン)
サーフ(砂浜)10ft(約3m)前後4000番クラス1.0号~1.5号20lb~25lb
堤防・漁港8.6ft~10ft(約2.6m~3m)3000番~4000番0.8号~1.2号16lb~25lb
河口9ft(約2.7m)前後3000番~4000番0.8号~1.2号16lb~20lb

リールは、ラインのたるみを素早く回収できる「ハイギア」モデルがおすすめです。リーダーは、マゴチのザラザラした歯で傷がつくことを考慮し、少し太めのものを選ぶと安心です。

安全に楽しむための重要注意点

楽しい釣りは何よりも安全が第一です。マゴチ釣りで特に注意したい点を解説します。

  • マゴチのトゲに注意!マゴチのエラ蓋や背ビレには鋭いトゲがあります。これらのトゲに毒はありませんが、刺さると非常に痛く、怪我の原因になります。釣れたマゴチを扱う際は、絶対に素手で掴まず、必ず「フィッシュグリップ」で口を掴み、「プライヤー」を使って針を外しましょう。[イラスト]
  • 本当に危険なのは「アカエイ」マゴチ釣りのポイント、特にサーフや河口の浅い砂地には、毒を持つ「アカエイ」が潜んでいることが多くあります。尻尾の付け根にある毒針に刺されると激痛を伴い、非常に危険です。ウェーディング(水に立ち込む釣り)をする際は、エイから身を守る「エイガード」を着用し、足を高く上げずに地面を擦るように歩く「すり足」を徹底して、エイを踏みつけないように最大限の注意を払いましょう。
  • もしもの時の応急処置万が一、毒を持つ魚に刺されてしまった場合、応急処置を知っておくことが重要です。エイなどの毒はタンパク質性のため、熱に弱い性質があります。やけどしない程度の45℃~60℃のお湯に患部を浸けることで、痛みを和らげることができます。ただし、これはあくまで応急処置です。症状がひどい場合や、めまい、吐き気などが見られる場合は、迷わず救急車を呼ぶか、すぐに病院を受診してください。

【ルアー編】マゴチを誘う基本アクションとおすすめルアー

マゴチのルアーフィッシングは、基本のアクションを覚えれば誰でも楽しめます。ここでは、釣果に直結する4つの基本アクションと、ルアーの選び方を徹底解説します。

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まずはコレを覚えよう!マゴチ釣りの基本アクション4選

マゴチの捕食スイッチを入れるための、4つの基本的なルアー操作方法です。

アクション名やり方模倣するもの有効な状況プロのヒント
ただ巻き一定の速度でリールを巻くだけ。弱って泳ぐ小魚魚の活性が高い時、広範囲を素早く探りたい時。海底スレスレをキープすることが重要。時々底にコツンと当たるくらいの速度が理想。
ストップ&ゴーリールを3~5回巻いて、1~2秒止める。これを繰り返す。獲物を見失った小魚、一瞬動きを止めるエビ。最も基本的で効果的なアクション。一日中使える。アタリは止めた瞬間や、ルアーが沈んでいく時に集中する。
リフト&フォール竿を立ててルアーを持ち上げ、糸を張りながらゆっくりと沈める。驚いて跳ねるエビやハゼ。活性が低い時や、特定のポイントをじっくり攻めたい時。アタリの9割はフォール中。糸のテンションを抜かずに集中する。
ズル引きルアーを海底に這わせるように、ゆっくりと引いてくる。海底を移動するカニやハゼ。活性が極端に低い時、海底の様子を探りたい時。砂煙を立ててアピールするのが目的。根掛かりの少ない砂地で有効。

ワームの種類と使い分け

ソフトルアー(ワーム)は、その形状によって水中でのアピール方法が変わります。状況に応じて使い分けることで、釣果は大きく変わります。

  • シャッドテール: 尻尾が大きく水をかくことで、強い波動(振動)を生み出します。広範囲からマゴチにアピールできるため、最初に投げるパイロットルアーとして最適です。
  • ピンテール: 尻尾が真っ直ぐで、波動が弱いのが特徴。プレッシャーが高い釣り場や、派手な動きを嫌うマゴチに有効です。ロッド操作でキビキビと左右に飛ばす「ダート」アクションにも向いています。
  • カーリーテール: ゆっくり巻いてもヒラヒラと動く、万能タイプのワーム。魚のようにも、カニのハサミのようにも見え、活性が低いマゴチにもじっくりとアピールできます。
  • クローワーム: エビやカニを忠実に模したワーム。マゴチの大好物である甲殻類を捕食している時に絶大な効果を発揮します。ズル引きやボトムでのチョンチョンとした動き(ボトムバンピング)で使うのが基本です。

状況別ルアーセレクト術&カラーローテーション

「どのルアーを、どの色で投げるか」は、その日の釣果を大きく左右する戦略的な要素です。

  • ルアーセレクトの基本: まずは、その釣り場でマゴチが何を食べているか(ベイト)を考えることが重要です。シロギスやイワシなどの小魚が多いならシャッドテールやミノー、カニやエビが多いならクローワーム、といった具合にベイトに合わせるのが基本です。
  • カラーローテーションの考え方:
    • 澄み潮・晴天時: 水が澄んでいて光量が多い日は、ベイトフィッシュに近いナチュラル系のカラー(シルバー、白、クリア系)から始めるのがセオリーです。
    • 濁り潮・ローライト時: 朝夕のマズメや曇りの日、雨後で水が濁っている時は、ルアーの存在を知らせるために視認性の高いアピール系のカラー(チャート、ピンク、赤金など)が有効です。緑や金色の組み合わせも実績が高いです。
  • 戦略的なローテーション:
    1. まずは信頼度の高いナチュラル系(例:イワシカラー)で探る。
    2. 反応がなければ、アピール系(例:チャートカラー)に交換して魚の食い気を刺激する。
    3. それでもダメなら、シルエットがはっきりする黒系や、全く違う系統の色(例:赤金)にガラッと変えて、魚の目先を変えてみる。

このように、状況を読んで計画的にカラーを変えていくことが、スレた魚に口を使わせるコツです。

また、ルアーの重さ(ウェイト)選びにも一つ、上級者のテクニックがあります。一般的には「底が取れる範囲でなるべく軽いウェイト」が自然な動きを演出しやすいとされますが、あえて少し重めのジグヘッドを使うことで、速いフォールスピードや着底時の強い衝撃音でリアクションバイトを誘発できることがあります。アタリがない時に試してみる価値のあるテクニックです。

【初心者必見】迷ったらコレ!鉄板おすすめルアー3選

数あるルアーの中から、特にマゴチに実績が高く、初心者でも扱いやすい鉄板ルアーを3つ厳選しました。まずはここから揃えてみましょう。

  1. DUO – ビーチウォーカー ハウルヒラメ用として有名ですが、マゴチにも絶大な効果を発揮するジグヘッド&ワームのセットです。誰でも簡単にワームをセットでき、投げて巻くだけで釣れるように設計されています。特に21gのモデルは、サーフから堤防まで幅広く使える万能選手です。
  2. DUO – ビーチウォーカー フリッパーZ鉛より比重の軽い「亜鉛」素材で作られたジグミノー。同じ重さでもボディを大きく見せることができ、ゆっくりと沈下するため、マゴチにじっくりアピールできます。圧倒的な飛距離も魅力で、広大なサーフを探るのに最適です。
  3. シマノ – エクスセンス サイレントアサシンシーバス用ルアーの超定番ですが、マゴチにも非常に有効です。シマノ独自の重心移動システム「ジェットブースト」による驚異的な飛距離と、安定した泳ぎが特徴。小魚を追い回している高活性なマゴチを狙う際に、広範囲を効率よく探ることができます。

【餌釣り編】手軽に狙える!マゴチの餌釣りに挑戦

ルアーのアクションに自信がない方や、より確実にマゴチを釣りたい方には餌釣りがおすすめです。シンプルな仕掛けで手軽に始められます。

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陸っぱり(おかっぱり)でできる簡単な仕掛け

初心者におすすめなのは「ぶっこみ釣り」という非常にシンプルな仕掛けです。

  • 仕掛けの作り方:道糸に「中通しオモリ」または「遊動式の天秤」を通し、ヨリモドシ(サルカン)を結びます。その先に、ハリス(リーダー)を結び、最後に針を結べば完成です。市販のマゴチ用投げ釣り仕掛けを使えば、さらに簡単です。
  • 基本的なタックル:
    • 竿: 15号(約56g)程度のオモリを投げられる一般的な投げ竿。
    • リール: ナイロンライン4~5号が150mほど巻けるスピニングリール。
    • ハリス: フロロカーボン製の8号~10号を1.5m~2m程度。

マゴチが好む餌の種類と付け方

マゴチは生きた餌だけでなく、死んだ餌にもよく反応します。

  • 活き餌:定番は生きたサイマキ(小型のクルマエビ)、ハゼ、小アジなどです。餌が弱らないように、エビは口の硬い部分に、魚は上アゴや背中にちょん掛けするのがコツです。
  • 死に餌(特におすすめ!):初心者にとって最も手軽で効果的なのが「塩イワシ」です。スーパーで買ってきたイワシに塩を振って水分を抜くだけで、身が締まって遠投しやすくなり、餌持ちも良くなります。【簡単!塩イワシの作り方】
    1. スーパーで買ってきた生のイワシを用意する。
    2. タッパーにキッチンペーパーを敷き、イワシを並べて塩をたっぷりと振りかける。
    3. 冷蔵庫で1~2日寝かせる。
    4. 出てきた水分を捨て、新聞紙の上などでさらに水気を切る。
    5. タッパーに入れて冷凍保存すれば、長期保存も可能です。

餌釣りのコツ:アタリからアワセまで

餌釣りで最も重要かつ難しいのが、アタリがあってから針を掛ける(アワせる)までの駆け引きです。

マゴチの捕食方法は、ルアーを丸呑みするような豪快なものではありません。まず餌を口でくわえ、弱らせてから、ゆっくりと飲み込みます。このため、最初のアタリで慌ててアワセてしまうと、すっぽ抜けてしまいます。

  1. 前アタリを待つ: 竿先に「コツン」「コンコン」という小さなアタリが出ます。これが「前アタリ」です。これはマゴチが餌をくわえた合図。絶対にここではアワセてはいけません。
  2. 送り込む: 前アタリがあったら、リールのベールを起こすか、竿先を下げて糸を少し送り出し、マゴチに違和感なく餌を食い込ませる時間を与えます。
  3. 本アタリでアワせる: しばらく待つと、竿先が「グーッ」と大きく引き込まれる強いアタリが来ます。これが「本アタリ」です。このタイミングで、力強く竿を立ててアワセを入れます。

初心者の方は、前アタリがあってから「7秒待つ」という**「マゴチ7秒」**の格言を意識すると成功率が上がります。この我慢が、大きな一匹との出会いに繋がります。

【エリア別】東京湾周辺のおすすめ陸っぱりマゴチポイント

ここでは、首都圏からアクセスしやすく、マゴチの実績が高い陸っぱりのポイントを3つ紹介します。

【川崎】東扇島西公園

都心からのアクセスも良く、24時間開放されている人気の釣り公園です。マゴチ釣りの名所としても知られ、特に活きハゼを使った餌釣りで高い実績があります。公園内のウッドデッキ周辺が人気のポイントで、岸から20m~40mほどの砂地を狙うのがセオリーです。

【川崎・東京】多摩川河口

広大な汽水域を持つ多摩川の河口エリアは、マゴチの絶好の住処です。大師橋や六郷橋などの橋脚周りや、流れの変化がある「潮目」、カケアガリなどが狙い目となります。ウェーディングで立ち込む釣り人も多いですが、アカエイなどの危険も伴うため、初心者はまず足場の良い護岸から安全に狙うのがおすすめです。

【横浜】本牧海づり施設

横浜にある有料の海釣り施設で、しっかりと管理されているため家族連れでも安心して楽しめます。マゴチは専門で狙う人は少ないものの、ルアーや投げ釣りで釣れることがあります。「沖桟橋」と「旧護岸」が主なポイントで、海底の地形変化や捨て石周りを丁寧に探るのが釣果への鍵です。ルアーをズル引きする際は、手前の捨て石での根掛かりに注意しましょう。

釣り場アクセス・所在地料金営業時間特徴とヒント
東扇島西公園神奈川県川崎市川崎区東扇島94-1無料24時間駐車場は有料(3時間未満200円~)。活きハゼの餌釣りが強い。ウッドデッキ周りの砂地が実績ポイント。
多摩川河口東京都大田区~神奈川県川崎市無料24時間橋脚周りや護岸から狙う。アカエイに注意が必要。上げ潮のタイミングが狙い目。
本牧海づり施設神奈川県横浜市中区本牧ふ頭1大人900円季節により変動(例:4-10月 6:00-19:00)駐車場は有料。施設が充実しており初心者も安心。海底の捨て石周りをルアーのズル引きで狙うのが面白い。

釣った後のお楽しみ!マゴチの締め方と絶品レシピ

苦労して釣り上げたマゴチは、最高の状態で持ち帰って美味しくいただきましょう。釣った直後の処理が味を大きく左右します。

美味しく食べるための締め方と血抜き

適切な「締め」と「血抜き」を行うことで、魚の鮮度を保ち、臭みをなくすことができます。

  1. 安全確保: まずはフィッシュグリップでマゴチの口をしっかりと掴み、暴れないようにします。
  2. 脳締め: ナイフや専用のピックを使い、目と目の間より少し後ろにあるくぼみ(脳天)を突き刺して、即座に締めます。魚がビクッと痙攣すれば成功です。
  3. 血抜き: エラ蓋を開け、中の膜や付け根の太い血管をナイフで切ります。さらに尾の付け根にも切り込みを入れると、より完璧に血が抜けます。
  4. 冷却: 海水を汲んだバケツに頭から入れて数分間血を抜いた後、氷と海水を入れたクーラーボックスで冷やして持ち帰ります。この時、魚体が直接氷や真水に触れないようにビニール袋に入れるのが、身が水っぽくなるのを防ぐコツです。

おすすめレシピ:絶品!マゴチの薄造り

マゴチのしっかりとした歯ごたえと、上品な甘みを持つ白身を最も堪能できる食べ方が「薄造り(うすづくり)」です。

  • 作り方:三枚におろしたマゴチの皮を引き、身をできるだけ薄くそぎ切りにします。大皿にきれいに並べ、ポン酢、もみじおろし、刻みネギなどを添えれば完成です。その味わいは、まさに絶品の一言です。

その他にも、天ぷらや唐揚げ、骨から良い出汁が出るので潮汁(うしおじる)なども非常に美味しくいただけます。

※生食の注意点

天然の魚にはアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があります。刺身など生で食べる場合は、一度-20℃以下で24時間以上冷凍すると安全性が高まります。不安な場合は、加熱調理で美味しくいただきましょう。

まとめ

強烈な引きと極上の食味で、多くのアングラーを虜にするマゴチ。本記事で紹介したように、その生態を理解し、正しいアプローチをすれば、決して難しいターゲットではありません。

「海底から50cm以内を狙う」という黄金ルールを胸に、潮と時間を読んで釣り場に立ち、ルアーや餌でじっくりと誘いをかける。そして、安全には最大限の注意を払う。これらの基本を押さえれば、あなたもきっと素晴らしい一匹に出会えるはずです。

さあ、道具を準備して潮見表をチェックし、夏の太陽の下、スリリングなマゴチ釣りの世界へ一歩踏み出してみましょう!

ABOUT ME
Shin
釣歴32年のパパアングラーで子供を連れて行ける釣り場やキャンプ場を日々探して巡っています。役に立つ情報満載でブログをお届けさせていただきます(^^♪
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