日本最長の川、信濃川。その雄大な流れは、長野県では「千曲川」と呼ばれていることをご存知でしょうか。特に、山々が深い緑に染まり、生命の息吹が満ち溢れる7月の上流域は、渓流釣り師にとってまさに楽園ともいえる季節を迎えます。澄み切った冷たい水が絶え間なく流れ、美しい渓魚たちが釣り人を待っています。
しかし、「渓流釣りは難しそう」「何から始めればいいかわからない」と感じる初心者の方も多いかもしれません。ご安心ください。この記事は、そんなあなたのための「信濃川上流(千曲川)7月の釣り完全ガイド」です。釣れる魚の種類から、具体的なポイント、初心者でもすぐに実践できる釣り方、そして何よりも大切な安全対策まで、すべての情報を網羅しました。
このガイドを手に、忘れられない夏の思い出作りの第一歩を踏み出しましょう。
なぜ7月?信濃川上流が釣り人を魅了する理由

数ある月の中で、なぜ7月が信濃川上流での釣りに最適なのでしょうか。その理由は、雪解け水の影響が終わり、水温が安定する、まさに「渓流釣りの本番」を迎える季節だからです。
雪代(ゆきしろ)が終わり、川が目覚める季節
冬の間に山々に降り積もった雪は、春になると一斉に溶け出し、「雪代」と呼ばれる大量の雪解け水となって川に流れ込みます。この時期の川は、水量が非常に多く、水温も極端に低く、濁りも強いため、釣りをするには非常に厳しいコンディションです。
しかし、7月になると、この雪代がようやく収束します。特にイワナが生息するような源流域では、残雪が8月まで残ることも珍しくなく、本格的な釣りシーズンは雪代が落ち着く7月から始まると言っても過言ではありません。水量が安定し、川の濁りが取れて透き通った流れが戻ってくることで、魚たちの活性が一気に上がり、釣り人にとっても川に立ち入りやすくなるのです。
水温上昇がもたらす「ゴールデンタイム」
7月は水温が上昇し、渓魚たちの活性がピークに達する時期です。水温が上がることで、魚たちの代謝が活発になり、エサを積極的に追い求めるようになります。また、魚たちの主食である川虫(水生昆虫)の活動も活発化し、羽化も盛んになるため、魚たちは捕食に夢中になります。
ただし、この水温上昇は諸刃の剣でもあります。特にヤマメのような冷水性の魚は、真昼に水温が上がりすぎると逆に活性が鈍り、涼しい場所でじっとするようになります。この性質を理解することが、7月の釣果を左右する最大の鍵となります。
狙うべきは、水温が比較的低い「ゴールデンタイム」。具体的には、涼しい早朝と夕方です。特に朝まずめは、一日のうちで最も魚がエサを活発に追う時間帯であり、絶対に逃せません。また、意外に思われるかもしれませんが、夏の夕立も大歓迎です。夕立による一時的な増水と水温低下は、魚たちの捕食スイッチを劇的に入れることがあり、短時間で爆発的な釣果に恵まれることもあります。
狙える魚たち:信濃川上流の美しきターゲット

信濃川上流域では、主に3種類の魅力的な渓魚を狙うことができます。それぞれの特徴と生息域を知ることで、釣りの楽しさは何倍にも広がります。
渓流の女王「ヤマメ (Yamame)」
体に並んだ小判型の模様(パーマーク)が美しく、「渓流の女王」と称される魚です。その優雅な姿とは裏腹に、俊敏で力強い引きが釣り人を魅了します。ヤマメは主に、川幅が比較的広い本流や、それに流れ込む大きめの支流に生息しています。
7月は産卵を意識した個体が、より上流へと移動を始める時期でもあります。そのため、ポイント選びが少し難しくなる反面、信濃川本流など下流から遡上してきた「戻りヤマメ」と呼ばれる大型個体に出会えるチャンスも秘めています。時には40cmを超えるような大物が釣れることもあり、多くの釣り人の憧れの的となっています。
ヤマメ釣りにつて詳細を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
ヤマメ釣り完全ガイド!初心者向け釣り方4種と釣果アップの秘訣
源流の幻「イワナ (Iwana)」
白い斑点が特徴的な、日本古来の在来種です。ヤマメよりもさらに冷たい水を好み、川の最上流部、源流と呼ばれるエリアに生息しています。その神秘的な雰囲気から「源流の幻」とも呼ばれます。
イワナは非常に警戒心が強く、物陰に潜んでエサを待つ習性があります。そのため、イワナを釣るには、自分の気配を消し、静かにポイントへ近づく「ストーキング」と呼ばれる技術が重要になります。足音を忍ばせ、水面に自分の影を落とさないように注意しながら、慎重にアプローチすることが釣果への近道です。渇水期には特に神経質になるため、魚に気づかれないように近づく駆け引きは、イワナ釣りならではの醍醐味と言えるでしょう。
パワフルなファイター「ニジマス (Rainbow Trout)」
その名の通り、体側にある虹色の美しい帯が特徴の外来種です。生命力が強く、成長も早いため、漁業協同組合によって放流されていることも多く、初心者でも比較的出会いやすい魚です。
ニジマスは何と言ってもそのパワフルなファイトが魅力。一度ハリ掛かりすると、水中を縦横無尽に走り回り、時にはジャンプを繰り返して抵抗します。その強烈な引きは、一度味わうと病みつきになることでしょう。信濃川水系では、60cm近いスーパーレインボーが釣り上げられた記録もあり、大物とのスリリングなやり取りが期待できます。
初心者でも安心!3つの基本釣法マスターガイド

渓流釣りには様々なスタイルがありますが、ここでは初心者の方が始めやすい代表的な3つの釣法を、必要な道具から実践的なテクニックまで詳しく解説します。
【ルアーフィッシング】最も手軽でアクティブなスタイル
ルアー(疑似餌)を使って魚を誘う、ゲーム性の高い釣り方です。自分でルアーを操作して魚を釣る楽しさは格別で、道具も比較的シンプルなので、初心者の方に最もおすすめです。
タックル(道具)選びの「なぜ?」
- ロッド(竿): 長さは4フィート(約1.2m)~5フィート(約1.5m)程度の、UL(ウルトラライト)またはL(ライト)という柔らかさのものが最適です。なぜなら、渓流では頭上に木の枝が覆いかぶさっていたり、狭い場所から投げたりする場面が多いため、短い竿の方が圧倒的に扱いやすいからです。
- リール: 1000番~2000番サイズの小型スピニングリールを選びましょう。軽いロッドとのバランスが良く、渓流で使うには十分な量の糸を巻くことができます。
- ライン(糸): 「ナイロン」素材の4lb(ポンド)という太さがおすすめです。ナイロンは適度な伸縮性があり、魚が掛かった時の衝撃を和らげてくれるため、ハリが外れる「バラシ」を防いでくれます。また、他の素材に比べてライントラブルが少なく、初心者でも扱いやすいのが大きな利点です。
ルアー選び:初心者のための「必携ボックス」
ルアーには無数の種類がありますが、初心者が最初に揃えるべきは、実績が高く使いやすい以下の3タイプです。
- ヘビーシンキングミノー: 渓流の強い流れの中でもしっかりと沈み、魚がいる層までルアーを届けることができます。サイズは45mm~55mm、重さは4g~6g程度が基準となります。まずはこのタイプを主力に考えましょう。
- スピナー: ただ巻くだけでブレードが回転し、魚にアピールしてくれる非常に簡単なルアーです。重さは3.5g前後が標準です。
- スプーン: 古くからある定番のルアー。これもただ巻くだけで使え、価格も比較的安価なものが多いです。3g~5g程度のものをいくつか持っておくと良いでしょう。
カラー戦略: 色選びに迷ったら、以下の3系統を揃えましょう。
- シルバー系(銀): 小魚を模した最も基本的なカラー。
- ゴールド系(金): 水が少し濁っている時や、朝夕の光量が少ない時にアピール力が高いカラー。
- チャート(蛍光黄色)/ピンクバック: これは魚へのアピールだけでなく、釣り人自身がルアーの位置を把握するために非常に重要です。ルアーがどこを泳いでいるか見えることで、根掛かりを防ぎ、魚が追ってくる瞬間(チェイス)を見逃さずに済みます。
実践テクニック:渓流の「一級ポイント」を狙え
ルアー釣りの基本は、魚がいそうなポイントの少し上流にルアーを投げ入れ、川の流れに乗せながら自分の足元まで引いてくる「アップストリーム」という攻め方です。では、どこが「魚がいそうなポイント」なのでしょうか。
- 岩や石の周り: 魚は流れを避けるため、岩の陰に隠れています。岩の真後ろや、流れが当たる手前の緩やかな場所は絶好の隠れ家です。
- 流れの合流点: 2つの流れがぶつかる場所は、エサが豊富に流れてくるため、魚が集まりやすいポイントです。
- 落ち込みと淵: 流れが滝のように落ち込んでいる場所や、その下にできる深い淵(ふち)は、警戒心の強い大型の魚が潜んでいることが多い一級ポイントです。
- えぐれた岸際(アンダーカットバンク): 川の流れによって岸の下がえぐれた場所も、魚にとって格好の隠れ家です。
【フライフィッシング】究極のマッチ・ザ・ハッチ
鳥の羽などで作った「フライ」と呼ばれる毛鉤(けばり)を使い、水生昆虫などに見せかけて魚を釣る、非常に奥深く美しい釣りです。少し練習が必要ですが、その魅力に取り憑かれる人も少なくありません。
タックル:まずは「入門セット」から
フライフィッシングは道具の組み合わせが複雑に感じられるかもしれませんが、初心者の方は「フライフィッシング・スターターセット」の購入が最も賢明です。ロッド、リール、ラインなど、必要なものが一式揃っており、バランスも考えられているため、迷うことなく始めることができます。千曲川上流のような渓流では、#3または#4という番手(パワーを表す)の、長さ8フィート(約2.4m)前後のセットが汎用性が高くおすすめです。
また、リールを使わない日本の伝統的なフライフィッシング「テンカラ」も、非常にシンプルで人気があります。竿と糸と毛鉤だけというミニマムなスタイルで、手軽に始めたい方にはこちらも良い選択肢です。
フライ(毛鉤)選び:夏はこの2つがあれば大丈夫
フライの種類は星の数ほどありますが、7月の渓流で初心者が最初に使うべきは、視認性が高く、実績も十分な以下の2つです。
- エルクヘアカディス: 夏の渓流で大量に発生するトビケラ(カディス)を模したフライ。鹿の毛でできており、水面でフワフワとよく浮き、非常に見やすいのが特徴です。
- パラシュート・アント: アリを模したフライです。夏場は陸生昆虫が川に落ちることも多く、魚たちの格好のエサになります。パラシュートスタイルのものは視認性が高く、安定して浮きます。
実践テクニック:自然に流す「デッドドリフト」
フライフィッシングで最も重要なテクニックは「デッドドリフト」です。これは、自分のフライを本物の虫が流れるように、ラインの抵抗をかけずに自然に漂わせること。魚に違和感を与えずにフライを口元まで届けることができれば、驚くほどあっさりと魚はフライに飛びついてきます。
【エサ釣り】最も手軽で、最も奥深い伝統釣法
生き餌や練り餌を使う、最も古くからある釣り方です。魚の食欲に直接訴えかけるため、初心者でも釣果を得やすく、魚のいる場所を探す練習にも最適です。
タックル:シンプル・イズ・ベスト
高価な道具は必要ありません。5.3m~6m程度の「渓流竿」と呼ばれる万能な延べ竿に、糸、目印、オモリ、ハリを結ぶだけのシンプルな仕掛けで十分楽しめます。
エサ:現地の「川虫」が最強
最も効果的なエサは、その川に生息している「川虫」です。これはカゲロウやカワゲラなどの水生昆 solchenの幼虫で、川の中の石をひっくり返すと見つけることができます。魚たちが普段から食べているエサなので、食いつきは抜群です。川虫を捕るのが難しい場合は、釣具店で売っているミミズやブドウムシでも十分に釣ることができます。
実践テクニック:エサを自然に届ける
釣り方はルアーやフライと同じで、魚がいそうなポイントの上流に仕掛けを振り込み、エサを自然に流し込んでいきます。オモリは、エサが底スレスレを流れるように、流れの速さに合わせて調整するのがコツです。目印が不自然に止まったり、水中に引き込まれたりしたら、それが魚のアタリです。
準備と心構え:安全・快適に釣りを楽しむための知識

素晴らしい一日を過ごすためには、事前の準備と正しい知識が不可欠です。ここでは、安全かつ快適に釣りを楽しむための装備とルール、そして心構えについて解説します。
渓流釣りの基本装備と服装
渓流での服装は、おしゃれのためではなく、機能性と安全性のために選びます。
- ウェーダー: 川の中を歩くための防水ズボンです。胸まである「チェストハイウェーダー」が、予期せぬ深みでも安心でおすすめです。夏でも渓流の水は冷たいので、体温の低下を防ぐためにも必須です。
- ウェーディングシューズ: ウェーダーとセットで履く靴です。靴底がフェルト素材のものを選んでください。川底の石は苔でヌルヌルしており、非常に滑りやすいです。フェルトソールは、このヌメリに対して最高のグリップ力を発揮し、転倒を防いでくれます。これは最も重要な安全装備の一つです。
- 服装: 速乾性のある化学繊維のシャツやズボンを着用しましょう。綿(コットン)素材は濡れると乾きにくく、体温を奪うため絶対に避けてください。山は天候が変わりやすいので、夏でも薄手のフリースやレインウェアを必ず携行しましょう。
- 帽子と偏光サングラス: 帽子は日差しや木の枝、万が一飛んできたルアーから頭を守ります。そして「偏光サングラス」は、ただのサングラスではありません。水面のギラつきを抑え、水中を見通すことができる魔法のアイテムです。魚の姿はもちろん、川底の石の配置や深さが分かるため、安全なルートを選んで歩くためにも不可欠です。
- フィッシングベストまたはバッグ: ルアーケースや小物類を収納し、両手を自由にするために必要です。
- レインウェア: 山の天気は急変します。晴れていても、ザックの中に必ず入れておきましょう。
釣りのための通行証「遊漁券」のすべて
日本の多くの川で釣りをするには、「遊漁券(ゆうぎょけん)」の購入が必要です。これは単なる料金ではなく、川の環境と資源を守るための大切な資金となります。
なぜ遊漁券が必要なのか?
遊漁券の収益は、その川を管理する地元の漁業協同組合(漁協)によって、魚の放流、産卵場所の整備、河川の清掃活動などに使われます。つまり、遊漁券を購入することは、私たちが楽しむ釣り場を未来に残すための、自然への投資なのです。必ず事前に購入し、監視員から提示を求められた際にはっきりと見えるように携帯しましょう。
遊漁券の購入方法
かつては現地の釣具店などでしか買えませんでしたが、現在は非常に便利になっています。
- オンライン・スマホアプリ: 「FishPass(フィッシュパス)」や「つりチケ」といったサービスを利用すれば、スマートフォンでいつでもどこでも購入できます。釣り場へ向かう途中の車内でも購入できるため、非常に手軽でおすすめです。
- 釣具店・コンビニ: 川の近くにある釣具店や一部のコンビニエンスストアでも取り扱っています。
主要漁協の遊漁券情報(2024年7月時点の目安)
信濃川上流域は複数の漁協によって管理されています。訪れるエリアに合わせて適切な遊漁券を購入してください。
漁業協同組合 (Fishery Co-op) | 主な管轄河川 (Main Rivers Covered) | 7月の対象魚種 (Target Species in July) | 日釣券料金 (Day Pass Fee) | 主な購入方法 (Main Purchase Methods) |
佐久漁業協同組合 | 千曲川(佐久市周辺)、湯川、抜井川 | イワナ, ヤマメ, ニジマス | 約 ¥2,000 | 上州屋佐久店, FishPassアプリ |
南佐久南部漁業協同組合 | 千曲川(川上村、小海町周辺)、相木川 | イワナ, ヤマメ, ニジマス, アユ | 約 ¥2,000 | 組合事務所, 現地取扱店, FishPassアプリ |
魚沼漁業協同組合 | 信濃川支流(魚沼市周辺の破間川など) | イワナ, ヤマメ | (要公式サイト確認) | 現地取扱店 |
千曲川漁業協同組合 | 千曲川(須坂市・千曲市周辺) | イワナ, ヤマメ, ニジマス | 約 ¥500 | 組合事務所, セブンイレブン |
※料金や規則は変更される場合があります。釣行前に必ず各漁協の公式サイトで最新情報をご確認ください。
野生の領域に入る心構え:熊(クマ)との遭遇対策
渓流は、野生動物たちのテリトリーでもあります。特に熊は、信州の山々に広く生息しており、その存在を正しく理解し、敬意を払って行動することが、最も重要な安全対策です。恐れすぎる必要はありませんが、「お邪魔します」という謙虚な気持ちを忘れないでください。
1.出会わないための努力(予防策)
最も大切なのは、熊に自分の存在を知らせ、不意の遭遇を避けることです。
- 音を出す: 熊は臆病な動物であり、通常は人間を避けます。熊鈴を身につける、定期的にホイッスルを鳴らす、仲間と会話する、歌をうたうなど、常に音を出して自分の存在をアピールしましょう。特に、川の音で周囲の音が聞こえにくい場所や、見通しの悪い藪の中では意識的に音を出すことが重要です。
- 単独行動を避ける: 可能であれば、複数人で行動しましょう。
- 食べ物とゴミの管理: 食べ物の匂いは熊を強く引きつけます。休憩時の食べ残しや、釣った魚の内臓などをその場に捨てるのは絶対にやめてください。ゴミはすべて密閉できる袋に入れ、必ず持ち帰りましょう。
2.熊の痕跡に気づく
周囲をよく観察し、熊の痕跡がないか注意を払いましょう。新しい足跡や糞、木に付けられた爪痕などを見つけたら、熊が近くにいる可能性が高いです。その場合は、静かにその場を立ち去るのが最も賢明な判断です。
3.もし、熊に出会ってしまったら
万が一、熊と遭遇してしまった場合でも、パニックにならず冷静に行動することが重要です。
- 絶対に走らない: 逃げるものを追う習性があるため、背中を見せて走ってはいけません。
- 静かに後ずさりする: 熊から目を離さず、ゆっくりと距離をとりましょう。
- 大声で威嚇しない: 騒いだり、石を投げたりして熊を刺激してはいけません。静かに、落ち着いた声で「おーい」などと話しかけ、人間であることを知らせます。
4.最後の切り札「熊撃退スプレー」
万が一の事態に備え、熊撃退スプレーを携行することを強く推奨します。これは唐辛子成分を含んだ強力なスプレーで、熊が攻撃してきた際の最終防御手段です。自動車のエアバッグのように、「使うことがないように祈りつつも、万が一のために必ず備えておく」べき安全装備です。必ず腰のベルトなど、すぐに取り出せる場所に装着しておきましょう。
まとめ:信濃川の雄大な自然で、最高の夏の思い出を
7月の信濃川上流(千曲川)は、生命力に満ち溢れ、初心者からベテランまで、すべての釣り人を温かく迎え入れてくれます。美しい渓魚との出会いはもちろん、澄んだ空気、鳥のさえずり、川のせせらぎ、そして夜空に輝く満天の星。そのすべてが、都会の喧騒を忘れさせてくれる、かけがえのない体験となるはずです。
成功への鍵は、**「知識」「準備」「敬意」**の3つです。
- 魚と川の性質を知り、
- 適切な道具と安全装備を準備し、
- そして、そこに息づく生命と大自然への敬意を忘れないこと。
このガイドが、あなたの素晴らしい冒険の第一歩となれば幸いです。さあ、渓流の女王があなたを待っています。涼やかで清らかな流れに足を踏み入れ、あなただけの物語を始めましょう。